【中央社】米電気自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOとOpenAIのサム・アルトマンCEOが28日、カリフォルニア州の連邦裁判所で対峙した。AI業界の行方を左右し、OpenAIのビジネスモデルを根本から揺るがしかねない注目の裁判が始まった。

AFP通信によると、サンフランシスコ湾岸で展開されるこの法廷闘争は、単なる法的紛争を超えた「プライドをかけた戦い」と見られている。世界一の富豪であるマスク氏は、自らが立ち上げ当初に多額の支援を行いながらも、現在のAIブームで先を越されたOpenAIを相手に訴訟を起こした。

本件の争点は、アルトマン氏がOpenAIをGoogleやApple、Microsoftといった大手テック企業に比肩する巨大企業へと成長させる過程で、当初掲げていた「非営利」の理念を逸脱したというマスク氏の主張にある。マスク氏は、AIの利益を人類に還元するという本来の目的について誤認させられたと訴えている。

マスク氏側の弁護士スティーブン・モロ氏は、OpenAIおよびMicrosoft側の弁護士に先立ち、「被告らは一つの慈善団体を乗っ取った」と陳述した。モロ氏は、OpenAIがもはや全人類の福祉を目的とせず、OpenAIおよび最大出資者であるMicrosoftの利益のために運営される「営利企業」に変質したと指摘した。

両者の確執は、2015年に遡る。当時、アルトマン氏はマスク氏を説得してOpenAIを共同設立し、同社を技術が「全世界に帰属する」非営利ラボとすることを約束していた。マスク氏は当時少なくとも3800万ドルを投じたが、2018年に両者は袂を分かち、翌年にはOpenAIが営利目的の子会社を設立した。

その後、Microsoftが大規模な投資を行い、出資額は130億ドルにまで拡大。現在、その持ち分は推定で1350億ドルの価値に達している。

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  • 出典:中央社 CNA
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