【中央社】TSMCは16日午後にオンライン決算説明会を開催し、黄仁昭財務責任者(CFO)が今年度の設備投資額を約560億ドルに上方修正したと発表しました。これは過去3年間の合計額の約半分に相当します。黄氏は、今後の数年間も同社の売上高成長率が設備投資の増加ペースを上回り続けるとの見通しを示しました。
TSMCは決算説明会の中で、5G、人工知能(AI)、および高性能コンピューティング(HPC)などのアプリケーション需要が依然として強力であることから、投資を継続し、当初見込んでいた520億~560億ドルの範囲の上限まで設備投資を拡大すると説明しました。
黄氏は、過去3年間の設備投資総額が1010億ドルに達したことに触れ、今年度単年でその約半分を占める規模となることは、AI産業の発展と需要に対する強い自信の表れであると述べました。また、今後3年間の設備投資総額は、過去3年間を大きく上回る見込みです。
機関投資家からの「売上高と設備投資の成長ペースは連動するのか」という問いに対し、黄氏は、過去3年間において同社の売上成長は設備投資の伸びを上回ってきたと回答しました。今後も順調な運営が続けば、同様の成長曲線を描く見通しです。
また、長期的な目標として掲げる粗利益率56%超の達成に向けて、順調に進捗していることを改めて強調しました。
一方で、2ナノメートルプロセスの初期量産が開始されることに伴い、今年下半期から粗利益率が2%~3%程度押し下げられる影響があるとも指摘しました。さらに、海外拠点の拡大に伴い、将来的に海外工場の量産が進むにつれて、粗利益率への希釈効果は当初の2%~3%から、将来的には3%~4%へ拡大する見通しです。
中東情勢の緊張については、一部の化学薬品やガス価格の上昇により利益に若干の影響が出る可能性があるとしつつも、現時点で具体的な影響度を判断するのは時期尚早であると述べました。また、為替変動についても継続的な注視が必要であるとしています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 製品・サービス:2nm製程(2ナノプロセス) / ファウンドリサービス