【テヘラン/ワシントン15日共同】イラン当局は15日、先週末の交渉決裂後もパキスタンを介して米国側との意思疎通を続けていると明らかにした。これに対し、米政府高官は同日、米国としてイランとの2週間の停戦延長には正式に同意していないとの見解を示した。
AFP通信によれば、トランプ政権が原則として停戦延長に合意したとの報道がなされていたが、匿名を条件とした米政府高官は「米国は停戦延長に正式には合意していない。合意形成に向けた接触は続いている」と述べている。
イラン外務省のベガエイ報道官は定例会見で「日曜日にイラン代表団がテヘランへ帰還して以降、パキスタンを通じて米国と数回のメッセージ交換を行った。イスラマバードでの議論を継続するため、本日パキスタン代表団が訪問する可能性が高い」と述べた。
週末にパキスタンで行われた米イラン交渉は、当初予定された2週間の停戦期間中に行われたが、戦争終結に向けた最終合意には至らなかった。約21時間に及んだ交渉では、米側からバンス副大統領、イラン側からカリバフ国会議長が代表を務めた。
交渉の具体的な争点は明かされていないが、トランプ大統領は後に、イランが2月28日の開戦以来封鎖されているホルムズ海峡の開放に同意せず、核計画に関する譲歩を拒んだと批判した。また、メディア報道によると、米国側はイランに対し20年間のウラン濃縮停止を求めた一方、イラン側は5年間の停止を提案し、決裂したとされる。
ベガエイ報道官は、米側の要求の一部は「非論理的で非現実的」だと主張した。また、核エネルギーの平和的利用の権利を強調し、圧力や戦争によってその権利が奪われることは許されないと訴えた。ウラン濃縮度については「協議の余地がある」としつつも、国内の需要に応じた継続の必要性を主張した。
同報道官はさらに、13日より開始された米軍によるイラン港湾の海上封鎖を批判し、「効果はないだろう」と断言。イランが米国の条件を受け入れるための交渉には応じない姿勢を改めて強調した。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 原文内の日付:13日 (イラン代表団帰還/米国による海上封鎖開始日)