【中央社】インフルエンサーが宣伝していた「我弟很猛(俺の弟は猛者だ)」などの精力剤サプリメントにおいて、主犯格の江容疑者が中国から輸入したバイアグラ類似成分を混ぜて販売し、8000万台湾元以上の不当利益を得ていたことが警察の捜査で明らかになりました。検察は16日、江容疑者ら4人を薬事法違反の罪で起訴しました。
高雄市警察局刑事警察大隊は、児童ポルノに関する事件の捜査過程で、ある会社が販売する健康食品に中央主管機関が未承認の薬剤成分が含まれている疑いを発見。橋頭地方検察署の指揮の下、捜査チームを結成し、昨年実施した強制捜査で1万7000箱以上の偽薬および原料粉末を押収しました。
捜査によると、江容疑者は2017年から、バイアグラ(シルデナフィル)と類似した薬理作用を持つ物質を含む「A+剤」を中国から輸入し、李容疑者が経営するバイオテクノロジー企業へ販売していました。李容疑者はこの「A+剤」を精力剤の原料として加工し、事情を知らない食品加工業者に委託して「30密碼」「超能30」「30而立」「我弟很猛」などの商品名でカプセル詰めを行いました。その後、「健康食品」の名目でインターネットプラットフォームを通じて販売し、有名インフルエンサーの「小哥哥艾理」を起用して広告宣伝を行っていました。
なお、「小哥哥艾理」は取り調べに対し、会社側から一部成分の合格証明書が提示されていたため、自身も騙された被害者であると主張しています。
警察による調査の結果、このグループは市場で14万箱以上の偽薬を販売し、8000万台湾元以上の利益を得ていたことが判明しました。検察は江容疑者、李容疑者ら4名を起訴し、関連企業に対しても罰金刑が科される見通しです。
警察は、臨床試験や安全評価を経ていないこうした類似成分は人体に深刻かつ回復不能な損害を与えるリスクがあるとし、医療上の必要性がある場合は正規の医療機関で処方を受けるよう注意を呼びかけています。また、成人向けサイトやインフルエンサーの推薦を鵜呑みにせず、出所不明のサプリメントを購入しないよう強調しました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:事件・事故