中国の駐フィリピン大使である井泉氏は、フィリピン在住の華人団体代表らとの会談で、現在の中比関係には緩和の兆しが見られ、海上情勢についても全体としてコントロールが可能であると述べました。中国メディアの報道によると、井氏は両国間で既に3回にわたる政治対話が行われたことを強調し、「一部の勢力による挑発はあるものの、適切に対応しており大きな問題には発展していない」と主張しました。また、反中勢力による中傷に対しても、大使館として毅然とした世論戦を展開していると語りました。
経済面では、今年第1四半期の中国人観光客数が前年同期比57%増の12万人に達したことや、合同で犯罪捜査を行い中国籍の容疑者らを強制送還した成果を強調しました。しかし、井氏は経済協力には新たな機会があるものの、油断は禁物であり「正義をもって邪悪を抑える」必要があると警告しました。
一方、エネルギー輸入に依存するフィリピンのマルコス大統領は、中国からの肥料供給などを評価しつつ、領土問題と経済協力を切り離して対処する意向を示しています。マルコス氏は南シナ海での油田・ガス田の共同開発再開に前向きな姿勢を見せており、3月には3年ぶりとなる二国間の協議が再開されました。中国側は、フィリピンが抱えるエネルギー供給の課題解決には中国の技術協力が不可欠であるとし、フィリピン側に対して誠実な対応を求めました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース