台湾・中央社(台北15日):先天性の肝線維症や胆管拡張症などの希少疾患を患う12歳の許君が、肝機能と腎機能の悪化に伴い、両親から順次提供を受けた臓器で移植手術を受けました。これは台湾大学病院にとって、院内で初となる小児肝腎二重移植の成功事例となります。

許君の母親は記者会見で、生後4か月で希少疾患と診断されて以来、薬漬けの日々を送る息子を見て心を痛め、夫婦で臓器提供の準備をしていたと語りました。「子に欠陥があるのなら、親ができる限りのことをして補うしかない」との思いから、10年間、健康管理に励んできました。糖尿病の既往歴がある父親は懸命な減量を行い、母親自身も10キログラム減量して移植のドナー基準を満たしました。

台湾大学病院小児腎臓科の蔡宜蓉主任によると、許君は心原性ショックで搬送された際、すでに高血圧と急性腎障害を発症しており、検査の結果、先天性の肝腎疾患が判明しました。常染色体潜性多囊胞性腎疾患という遺伝性疾患により、許君は慢性腎臓病の第5期まで進行しており、治療は極めて困難なものでした。

外科部の李志元准教授は、1年以内に肝臓と腎臓の連続移植を受ける小児の症例は極めて稀であり、同院では初のケースだと説明しました。許君は2025年1月に母親から肝臓の提供を受け、その後腎機能が急速に悪化したため、2026年1月に父親から腎臓の提供を受けました。現在は抗拒絶薬の服用を継続しつつ、通常の学校生活を再開しています。

李准教授は、国内の臓器ドナー不足の現状を指摘し、現在腎臓移植待ちが8000人以上、肝臓移植待ちが936人にのぼる現状を鑑み、広く臓器提供の理念への理解を求めました。台湾大学病院の余忠仁院長は、同院の移植医療技術の高さが証明されたとし、今後も重症患者の救命に向け邁進する意向を示しました。

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  • 出典:中央社 CNA
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