【ロサンゼルス16日】Netflixの共同創業者であるリード・ヘイスティングス会長が、29年前に立ち上げた同社を去ることになった。65歳のヘイスティングス氏の退任表明は、同社にとって非常にタイミングの悪いものとなった。Netflixは現在、競合他社との激しい競争による売上成長の鈍化に加え、2月に破談となったワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの合併交渉など、新たな成長戦略の模索を迫られている状況だ。

ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、Netflixが発表した今四半期の1株あたり利益予測はアナリストの予想を下回った。また、四半期売上高の成長率は過去1年間で最も低い水準となる見通しだ。これらの発表とヘイスティングス氏の退任が重なり、同社株価は約9%急落した。

同社が公開した14ページにわたる株主向け書簡では、多様な嗜好、文化、言語を持つ世界中の視聴者に向けたコンテンツ提供という既存戦略を強化する姿勢が強調された。また、通期の見通しについては変更はないとしている。グレッグ・ピーターズ共同最高経営責任者(CEO)は、昨年末時点で有料会員数が3億2500万人を超え、視聴者総数は10億人に迫っているとした上で、「これほどの規模に達しても、潜在的なターゲット市場には依然として大きな成長の余地がある」と述べた。

ヘイスティングス氏は6月に予定されている年次株主総会で再任を目指さず、今後は慈善事業や個人の活動に専念する計画だ。メディア分析を手掛けるLightShed Partnersのリチャード・グリーンフィールド氏は、「Netflixの売上は2桁成長を続けており、2026年に向けた利益率の拡大や強力なフリーキャッシュフローも確保している。第1四半期の財務実績は平凡だが、ヘイスティングス氏の退任が投資家に動揺を与えた」と分析した。

なお、Netflixはワーナー・ブラザースとの契約解消に伴う28億ドルの違約金の活用方針については明確にしていない。第1四半期の1株あたり利益は前年同期の0.66ドルから1.23ドルへと増加した。

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  • 出典:中央社 CNA
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