中央社

(東京 16日 中央社)京都府南丹市で11歳の男児が死亡した事件で、37歳の義父、安達優季容疑者が男児を殺害し、一人で遺体を遺棄したと供述した。元刑事は、学校が保護者に男児の欠席を通知した後、義父が捜索もせずにすぐに行方不明届を出したこと、ドライブレコーダーに重要な場面が映っていなかったこと、捜索チラシの準備が早すぎたことなど、数々の不自然な状況から「4つの大きな疑問点」をまとめた。

テレビ朝日によると、元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠氏は、男児の失踪時から義父の行動に多くの違和感を感じていたとして、「4つの疑問点」を挙げた。

事件があった3月23日午前、安達容疑者は男児を車で小学校近くまで送ったと主張。学校側は午前11時50分ごろ、男児が登校していないことに気づき、保護者に連絡した。不審なのは、義父が学校からの連絡を受けてから約10分後には、直ちに通報した点だ。

棚瀬氏は、「学校に来ないことが即、失踪とは通常判断しない。一般的には、保護者はまず『なぜ学校に行かなかったのか? 家に帰ったのか? 親戚の家か? それともどこかへ遊びに行ったのか?』と考え、一通り探し回り、『本当にいない』と確認してから通報するものだ」と指摘。

学校からの欠席連絡だけで直ちに失踪と断定し、迅速に通報したことは、非常に不自然であると述べた。

消防関係者によると、警察は安達容疑者の車に設置されたドライブレコーダーを確認したが、車内を撮影するカメラはなく、車外のみを録画していた。

関係者によると、撮影されていたのは車前後の外部映像だったが、男児の姿は映っておらず、機器が古かったためか、録画映像も断続的だったという。

事件発生から間もなく、安達容疑者の自宅前には「写真・動画撮影および取材お断り」の掲示が非常に頑丈に貼られており、準備周到な様子がうかがえた。さらに注目すべきは、義父が男児失踪の翌日、直ちに駅などで捜索チラシを配布し、市民に情報提供を呼びかけたことだ。

チラシには男児失踪時の服装が詳細に記載されており、上着やシャツは対応する写真があり、ズボンについては男児が同じズボンを履いている生活写真が添えられ、靴の鮮明な拡大写真まであった。

棚瀬氏は分析する。「普通の人は靴の写真をわざわざ撮ったりしない。後に山中で靴が見つかったのは意図的だった可能性がある。彼は『子供が失踪した父親』を演じるために、事前に準備をしていた可能性が高い」。

関係者によると、安達容疑者と男児の母親は昨年12月に再婚し、男児が失踪した翌日の3月24日から3連休を利用して、家族で台湾へ新婚旅行に行く計画を立てていた。

これについて棚瀬氏は、重要なのは旅行そのものではなく、いつ予約されたかだと考えている。「半年前からの予定であれば問題ないかもしれない。旅行予約のタイミングは重要な手がかりであり、警察はすでに調査を開始しているはずだ」。

また、地元住民によると、安達容疑者は地域での存在感が薄く、滅多に姿を見せず、陰気な印象を与えていたという。事件後、男児の母親は極めて憔悴した様子だったが、義父は捜索期間中ほとんど発言せず、二人の反応の差が顕著だったことも、世間の議論の焦点となっている。(編集:陳承功)1150416

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