米・イラン間の交渉が行き詰まり、ホルムズ海峡の封鎖が世界的なエネルギー危機を招く中、イタリアのタヤーニ副首相兼外相が16日から中国を訪問している。今回の訪中は経済協力の深化に加え、ウクライナ戦争や中東情勢といった国際的な危機への対応が主要議題となる。
イタリア外務省によると、タヤーニ氏は北京に到着後、王文濤商務部長と第16回「伊中経済合同委員会」を共同主宰した。また、「伊中ビジネスフォーラム」を通じてイタリア製品の中国市場拡大に向けた取り組みも強化している。今回の対話の焦点は、中国への投資誘致や重要鉱物の輸出管理、そしてイタリア企業の中国市場へのアクセス改善である。
タヤーニ氏は王毅外相との会談において、ロシアのラブロフ外相の訪中直後であることを念頭に、ウクライナ戦争終結に向けたモスクワへの影響力を行使するよう中国に要請した。また中東情勢については、ホルムズ海峡の封鎖が肥料価格の高騰を招き、アフリカ等の脆弱な地域の農業に深刻な打撃を与えていると懸念を表明。世界最大の肥料生産国である中国に対し、緊張緩和のための仲裁と、人道物資の輸送確保に向けた協力を強く求めた。
両国は「2024-2027年伊中3カ年行動計画」の履行についても協議し、貿易収支の均衡化を目指す。中国はイタリアにとってアジア最大の貿易相手国であり、2025年には二国間貿易額が約750億ユーロに達する見通しだ。滞在中、タヤーニ氏は文化交流イベントとして、北京でのイタリア美術展のオープニングや、上海での経済イベントにも出席する予定である。
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- 出典:中央社 CNA
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