【ヘルシンキ14日中央社】アイスランド航空が最近、逆転の発想で「世界一下手なカメラマン」を募集するユニークな求人キャンペーンを開始した。募集開始から2週間も経たないうちに世界中から5万人以上の応募があり、SNSの投稿は200万回以上閲覧されるなど大きな反響を呼んでいる。

理想の候補者は、プロの経験がなく、写真技術に全く興味がなく、自分の作品に落胆しつつも、たまに「意外と上手く撮れた」ことに驚くような人物だ。応募者は、無計画にシャッターを切る勇気だけでなく、撮影プロセスを公開する意欲を持ち、その「独特かつ素人っぽい」スタイルで世界を驚かせる準備が必要となる。

この企画のきっかけは、「真実」をめぐる論争だった。同社のマーケティングディレクター、ギスリ・S・ブリニャルソン氏は現地紙の取材に対し、火山噴火とオーロラを同時に捉えた実景写真を公式Facebookに投稿したところ、フォロワーから「AIによる合成や加工ではないか」との疑念が多く寄せられたと明かした。同社は、大衆が美しい旅行写真に対して疑心暗鬼になっている現状を逆手に取り、アイスランドの絶景は「AIなど不要なほど美しい」ことを証明しようと考えたという。

選ばれた人物はアイスランド各地を巡って自然を撮影し、その様子はドキュメンタリー化される予定だ。さらに今年9月には、ロンドンとニューヨークで個展も開催される。同社は、素人が撮影してもアイスランドの山河であれば息をのむような写真を撮れることを世界に示したいとしている。

報道によると、南極大陸を除く全世界から応募が寄せられており、フランスのフィガロ紙など海外メディアも大きく取り上げている。ビジネスSNS「LinkedIn」では「今週の注目求人」に選ばれた。

殺到する応募に対し、ブリニャルソン氏は最終的な応募者数が10万から20万人に達すると予測している。膨大なデータ処理については、内部で開発した特別なフィルタリングシステムを用い、最も「代表的な素人カメラマン」を効率的に選抜すると明かした。

本キャンペーンは4月末で締め切られ、5月に当選者が発表される。夏の6月から7月にかけて撮影旅行が行われる予定である。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
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