北投国華ゴルフ倶楽部は16日の記者会見にて、企業ESG行動計画の一環として実施した1年間のカーボンフットプリント調査および生物多様性調査の結果を発表しました。ゴルフ場のカーボンフットプリント調査は台湾で初めての試みとなります。
同倶楽部の副董事長である何麗純氏は、ゴルフ場が環境に配慮していないという従来のイメージを科学的な根拠をもって払拭したいと述べ、第三者機関による客観的な検証を依頼しました。中興大学森林学系の柳婉郁教授が率いる調査チームは当初、ゴルフ場という人工的な環境のカーボン収支は厳しいものになると予想していましたが、結果は予想を大きく上回るカーボンネガティブとなりました。
柳教授のチームがISO 14064-1規格に基づき調査したところ、2024年の同ゴルフ場の温室効果ガス排出量は約74.685tCO2e/yrであったのに対し、吸収量は124.971tCO2e/yrに達しました。約78ヘクタールの敷地のうち46ヘクタールを占める樹木群が、優れた炭素吸収源として機能していることが証明されました。
生物多様性の調査においても、淡水丘陵に位置する同ゴルフ場は草地、池、二次林などが混在する豊かな環境を有しており、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、昆虫など計126種が確認されました。台湾藍鵲(ヤマムスメ)や大冠鷲(カンムリワシ)、白鼻心(ハクビシン)といった希少種が単に通過するだけでなく、繁殖も確認されており、自然の生息地に近い生態環境が維持されています。
何副董事長は、芝の管理においても「人間の健康と同様に日頃のケアを重視し、安易な投薬を避ける」という自然共生型のアプローチを実践していると説明しました。今後はさらなる生物多様性の向上を目指すとともに、生態教育の拠点として地域の子どもたちに向けた啓発活動にも注力していく方針です。また、国際的な生態系専門家の曾佳品氏による生態解説書の出版も予定されており、ゴルフ場が自然環境と共存できることを示す新たなモデルケースとして注目されています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 製品・サービス:ゴルフ場