【ストックホルム中央社】イランから亡命中のパフラヴィー元皇太子がスウェーデンの政党の招きで同国を訪問し、13日に国会で演説を行いました。しかし、この訪問はスウェーデン政界および世論から「イランの旧独裁政権や現在進行中の中東紛争を間接的に支持する行為だ」との批判を浴びており、クルド系ジャーナリストからは「傷口に塩を塗るようなものだ」との批判が出ています。
パフラヴィー氏はスウェーデンのキリスト教民主党とスウェーデン民主党の招待により訪問し、国会演説ではイランの脅威を強調しました。同氏は「イラン政権は犯罪組織などを利用してスウェーデンの安全を脅かしている」とし、国際社会が圧力を強めなければ、逆に圧迫を受けると警告しました。また、現在のイラン政権は崩壊寸前であり、自由なイランの夜明けは近いと主張し、スウェーデンに対し外交官の追放や過渡政府との協力を求めました。
しかし、彼の父である故パフラヴィー国王がかつて強権的な独裁統治を行っていた背景から、招待した2党以外の政党からは冷ややかな反応が目立ちました。緑の党のヤコブ・リスベリ議員は、国会での演説を「行き過ぎ」であり「ナイーブすぎる」と断じ、スウェーデンが彼をイラン反体制派の指導者と認めているかのような誤解を招くと指摘しました。
スウェーデンの世論でも懸念が広がっており、71名の読者による共同投書では、彼が米国やイスラエルの対イラン戦争を支持している点に触れ、中立を重んじるスウェーデンの外交方針と矛盾すると批判しました。
特にクルド系ジャーナリストのクルド・バクシ氏は、かつてパフラヴィー王朝がクルド人を組織的に弾圧し、拷問や殺害を行った歴史を持ち出し、「人権を認めない独裁者の息子に発言の場を与えることは、傷口に塩を塗る行為だ」と憤りをあらわにしました。一方、パフラヴィー氏の支持者らは、彼こそが現在の国際舞台で唯一の反体制指導者であり、移行期を主導できる人物だと擁護しています。
現在米国に亡命中のパフラヴィー氏は、機が熟せば帰国し、47年に及ぶ亡命生活を終える意向を示しています。スウェーデンの首都ストックホルムでは、今回の訪問を巡り、支持派と反対派による集会や抗議デモが断続的に行われました。
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- 出典:中央社 CNA
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