【4月16日 中央社】米イラン紛争が国際情勢に波紋を広げている。米国は、イランとの取引を継続する中国の銀行2行に対し、二次的制裁を科す可能性を警告した。また、連邦準備制度理事会(FRB)の報告書によれば、トランプ関税政策と紛争によるエネルギー供給の混乱が重なり、米国内の多くの企業が投資や採用において慎重な姿勢を強めている。
米国、中国の銀行に警告 米国のスコット・ベッセント財務長官は、イランと取引を行う中国の銀行2行に対し、警告書を送付したことを明かした。「イランの資金が該当銀行の口座を経由していることが証明されれば、直ちに二次的制裁を科す準備がある」と述べた。
原油高騰と自動車市場への影響 2月末の紛争勃発以降、世界のエネルギー価格は高騰している。米自動車協会(AAA)によると、15日時点の全米平均ガソリン価格は1ガロンあたり4.108ドルに達し、カリフォルニア州では6ドルに迫る水準となっている。これに伴い、電動車や省エネ車の検索数は前年同期比で約16%増加したが、コックス・オートモーティブの専門家は「消費者の購買行動の変化には、原油高が長期化する必要がある」と指摘した。
ノルウェーの原油輸出が過去最高に ホルムズ海峡の封鎖などによる原油価格高騰を受け、ノルウェー統計局は3月の原油輸出額が574億ノルウェー・クローネに達し、過去最高を記録したと発表した。前年同月比で67.9%の急増となった。
IMF、ブラジル経済の短期的な恩恵を予測 国際通貨基金(IMF)の「世界経済見通し」は、中東紛争によるエネルギー高騰で世界経済の成長見通しを下方修正した一方、エネルギー輸出国のブラジルについては成長率予測を1.9%へと上方修正した。石油輸出による収益増が経済を押し上げると分析している。
FRB「ベージュブック」:紛争と関税で米企業は様子見 FRBが公表した最新の地区連銀経済報告(ベージュブック)は、中東衝突が採用や価格設定、資本投資における「重大な不確実性」となっており、企業は様子見の姿勢を強めていると報告した。特に低所得者層にとって、賃金の伸び悩みや関税、インフレが重い負担となっており、先行き不透明感が広がっている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
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