【中央社】台中市議会の楊典忠議員は17日、著名な超伝導物理学者である朱経武氏の旧宅(清水区)が、事前の報告なく解体された問題について、台中市文化局に対して早急に修復計画を提出するよう求めた。市文化局は、軍側と調整を行い、早期の修復計画策定を目指すとしている。
朱経武氏は清水区で中学・高校時代を過ごし、1958年に清水高校を卒業。その後、香港科技大学学長や中央研究院院士などを歴任した。2024年に故郷を訪れた際、かつて居住していた信義新村の旧宅を「著名人ストーリー館」として活用する構想が持ち上がっていたが、国防部の委託を受けた業者が誤って解体。台中市文化局は国防部に対し30万台湾ドルの過料を科し、清掃および修復計画の提出を求めていた。
楊議員は議会での質疑において、信義新村が市唯一の「聚落建築群(集落建築群)」として登録されているにもかかわらず、重要な文化財が突然失われた事態を厳しく批判した。また、事案発生から半年間、市側が情報を公開しなかった点や、関係機関の責任が不透明なまま放置されている現状を問題視し、3ヶ月以内の修復計画提出を要求した。
これに対し、鄭照新副市長は、国防部と連携して文化財の残骸処理と修復計画を進めると回答。また、清水眷村の第2期修復工事についても進捗を管理し、来年には成果を見せたいと意欲を示した。
陳佳君文化局長は、解体直後に工事停止を命じ、現場の保全措置をとったと説明。誤解体の原因については、業者が契約内容や文化財の標識を正しく認識していなかったことにあるとし、処罰会議で過料を科したと述べた。現在、軍側が文化財パーツの回収作業を進めており、年末までに完了する予定である。文化局は今後、軍と連携して修復内容の具体化と予算見積もりを支援していく方針だ。
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- 出典:中央社 CNA
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