英フィナンシャル・タイムズ報道:イランが中国製スパイ衛星を密かに購入、米軍基地を精密標的化

イランのイスラム革命防衛隊が中国企業からスパイ衛星「TEE-01B」を秘密裏に取得し、中東各地の米軍基地を監視・標的化する能力を大幅に強化したと報じられました。この衛星は中国から打ち上げられ、軌道投入後にイラン側に引き渡される「イン・オービット・デリバリー」方式で取引されたと見られています。
regulationNQ 100/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年4月15日 16:28
  • 🔍 収集: 2026年4月15日 16:31(発表から3分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年4月15日 17:56(収集から1時間24分後)
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は15日、イランが中国製のスパイ衛星を密かに購入したと報じました。これにより、イランは中東全域に展開する米軍基地を正確に特定し、攻撃目標とする新たな能力を手に入れたことになります。

流出したイラン軍の文書によれば、この「TEE-01B」と名付けられた衛星は、中国企業「北京沐美星空科技(Earth Eye Co)」が製造・打ち上げを行いました。2024年末に中国から打ち上げられた後、イラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)の航空宇宙部隊の管理下に入ったとされています。同社は「軌道上引き渡し(イン・オービット・デリバリー)」という、宇宙機を打ち上げた後に軌道上で顧客へ管理権を譲渡する特殊なサービスを提供しています。

FTが入手した座標リストや衛星画像、軌道分析によれば、イラン軍の指揮官は同衛星を用い、米軍の主要拠点を監視していました。撮影された画像は、今年3月に米軍施設が無人機やミサイルによる攻撃を受けた時期と前後しています。また、取引の一環として、IRGCは中国企業「北京航天馭星(Emposat)」が運営する地上局へのアクセス権も得ており、アジアや中南米など世界各地に広がる同社のネットワークを利用可能です。

文書によると、IRGCの航空宇宙部隊は2024年9月、約2億5000万人民元(約11.6億台湾ドル)でこの衛星システムの管理権を取得することで合意しました。TEE-01Bは解像度約0.5メートルという高精細な画像を撮影可能で、これは既存のイラン製衛星「ヌール3号(解像度約5メートル)」を大幅に上回る性能です。これにより、航空機や車両、インフラの細かな変化を判別することが可能となりました。

北京沐美星空科技のウェブサイトでは、この衛星は「農業や海洋監視、緊急対応」などの用途向けとされていますが、専門家はこれがイランによる宇宙資産の分散戦略の一環であると指摘しています。米CIAの元イラン分析官であるジム・ラムソン氏は、中国の地上局を経由することで、イラン国内の地上施設が破壊されても監視能力を維持できるという「強固な戦略」が背景にあると解説しました。なお、関係する政府機関や企業からのコメントは得られていません。

よくある質問

イランが今回取得した衛星の性能は?

解像度は約0.5メートルで、以前の自国製衛星(約5メートル)と比較して劇的に向上しました。これにより、軍事基地内の車両や航空機の動きを精緻に識別することが可能です。

「イン・オービット・デリバリー」とはどのような手法ですか?

中国企業が打ち上げを担当し、宇宙空間(軌道上)に到達した時点で管理権を海外顧客に移転する特殊な商取引モデルです。

なぜ中国の地上局を利用するのですか?

イラン国内の地上局が武力攻撃で破壊されても、物理的に離れた中国国内の地上局を利用することで、衛星運用能力を途絶えさせることなく維持できるという分散戦略のためと指摘されています。