【パリ13日共同】ノルウェーに拠点を置く「イラン人権(IHR)」とフランスの「死刑廃止国際連盟(ECPM)」は共同年次報告書を発表し、イラン当局が2025年に少なくとも1639人の死刑を執行したと明らかにした。この数字は2024年の975人から68%増加し、1989年以降で最多となった。これには絞首刑に処された女性48人も含まれている。
報告書は、イランが現在の危機を乗り切った場合、体制による弾圧手段として死刑がさらに広範囲に適用されるリスクを警告した。イラン当局は公式に発表していないケースも多く、IHRによるデータは2つの情報源で裏付けられた「絶対的な最小値」である。単純計算で2025年は1日平均4人以上が処刑されたことになる。
IHRおよびECPMは、2026年1月に発生した大規模な抗議活動に関連し、数百人が死刑判決を受ける脅威にさらされていると指摘した。当局の弾圧により数千人が死亡し、数万人が拘束されたと報告されている。IHRのモガダム代表は、当局が恐怖を煽り、体制維持を図るために死刑を常態化させていると批判した。
執行理由の半数近くが麻薬関連の罪であり、女性の処刑数も過去20年以上で最も多い48人に達した。特に配偶者殺害に関連した処刑者が多く、その多くが長年にわたる家庭内暴力(DV)の被害者であったことも判明している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース