採用活動にお金をかけるたびに、不安になる。「今回こそ採れるだろうか」「また費用だけかかって終わるのではないか」「費用はかかったが採用できて良かった。でも定着するだろうか」——そんな感覚を抱いたことはありませんか。多くの企業が抱えるこの感覚は、採用活動が「消費型」になっていることのサインかもしれません。
この記事では、採用活動そのものを企業の「資産」に変えていく手法——「資産化採用」について、その本質と実践ポイントをご紹介します。
採用活動が「消費」で終わっていないか
「人材募集する→採用する→退職者する→また費用をかけて採用活動を行う」
このループに心当たりはないでしょうか。当社が支援する企業から、こんな言葉を聞くことは珍しくありません。「採用できても、すぐ辞めてしまって。。。また募集しないといけません」
この繰り返しが、ご担当者の負担を増やし、採用活動が消耗戦になっていくことがあります。こうした状況を生み出す要因のひとつが、採用活動がその場限りになっていることかもしれません。
採用活動を「消費」として捉えるか、「資産」として捉えるか。この視点の違いが、中長期的な採用力の差につながると考えられます。
「資産化採用」とは何か——定義と本質
当社では、自社の情報(コンテンツ)をWeb上に公開し、中長期的に自社に合う人材が自然と集まり続ける採用活動の仕組みを「資産化採用」と呼んでいます。
仕事内容や条件概要が主となる一般的な募集原稿とは異なり、インタビュー記事や企業文化を伝える自社の情報(コンテンツ)は、一度公開すればWeb上に残り続けます。1本、2本と積み上がるたびに、求職者が会社を理解するための接点が増え、採用活動の力そのものが高まっていく——それが資産化採用の本質です。
「消費型採用」と「資産化採用」の違いを整理すると、以下のようになります。
- **消費型採用** - 募集している間は一定の効果があるが、予算や掲載期間が終わると効果もゼロに。 - 量(応募数)を増やすことが目的になりやすい。 - 費用をかけても、自社の採用力は上がらない。 - 募集のたびにゼロから対応するため、ご担当者が疲弊しやすい。
- **資産化採用** - 自社の情報(コンテンツ)が積み上がるほど効果(有効応募数)が増す。 - 濃度の高い(ファン化)応募者が増えることが目的。 - 継続すればするほど採用力が増す。 - 蓄積された採用広報をベースに、さらなる加速が可能に。
資産化採用は、採用活動に「積み上がる軸」を加えることで、採用力そのものを高めていく考え方です。
資産化採用に取り組むべき4つの理由
1. **情報(コンテンツ)がweb上の窓口として機能し認知度が向上する** 公開した記事はWeb上に残り続けるため、継続することで“資産”として蓄積されていきます。各記事は検索にHITする窓口となり、その数が増えれば増えるほど転職潜在層にもリーチできるため、自社の認知確率が上がります。
2. **求職者の志望度を高め、フィットしない人は辞退する** 求職者は、応募前に、あるいは面接前に企業のことを調べます。その過程で記事などの情報(コンテンツ)に触れると、企業理解が深まるため「働くイメージ」を持てます。条件だけでは伝わりにくい「会社の空気感」がしっかり補完され志望度も高まります。(逆に合わないと思えば辞退も発生します。)
3. **採用コストの低減にも寄与する** 自社の情報(コンテンツ)が蓄積されるほど、広告に頼らなくても自社を知ってもらえる機会が増えます。資産が積み上がった企業ほど、採用活動の「効率」が上がっていきます。
4. **企業・ブランド認知・組織文化にも波及する** 自社の魅力を言語化し発信し続ける良い影響は、採用活動だけに留まりません。インナーブランディング(理念浸透や既存社員の誇り醸成など)の観点や、取引先からの信頼獲得など、社内外へと影響は拡大します。
資産化採用を実現する4つのステップ
1. **ステップ① ターゲット人材の明確化** 「誰に情報を届けたいか(採用ターゲット)」が定まると、発信すべきコンテンツも明確になります。未経験者、即戦力者、役職者候補など、対象によって発信する情報は変えるべきです。
2. **ステップ② 自社の魅力の言語化** ターゲットが魅力に感じるだろう自社の魅力を徹底的に洗い出します。客観性がポイントで、新入社員へのインタビューや業界平均データとの比較が有効です。
3. **ステップ③ 継続的なコンテンツ発信** 言語化した魅力を、note・オウンドメディア・SNSなどを通じて発信し続けます。継続が力となり、資産となります。
4. **ステップ④ 分析と改善** どの情報が求職者に響いているかを定期的に分析し、発信内容の精度を高めていきます。閲覧数や好意的な内容の傾向などを多面的に分析します。
健全経営にも「資産化採用」が必要です
広告費や手数料をかけ続ける採用活動は、予算が限定的な企業にとってベターな選択肢ではありません。絞り出したリソースだからこそ、「積み上がる」取り組みに活用する発想が重要です。
初月は1本の記事から始め、半年後には10本が蓄積され、1年後には自社のことを深く理解した求職者が次第に増えてくるでしょう。熱量のある求職者と面接で話したときに、資産化採用の本質をきっと体感するはずです。
資産化採用へ舵を切る決断は、組織を変えます
自社を客観視し魅力を洗い出し、記事として外部発信し続けることは、常に自社とターゲットを考え続けることと同義です。その積み重ねがやがて多くの求職者の目に触れ、認知度向上とファン化を促進します。結果として、志望度の高い応募者、モチベーションの高い人材、自社理解が進んだ職場、共感する顧客といった、社内外への大きなプラスの影響が生まれます。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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