関係者によると、韓国の半導体大手SK海力士が約280億ドル規模で米国でアメリカ預託証券(ADR)を発行する計画が、7倍以上の超額認購を受けたことが明らかになった。これは、人工知能(AI)サプライチェーンにおいて重要な役割を果たすメモリーチップメーカーに対する投資家の高い関心を示している。

ロイター通信の報道によれば、SK海力士は資金調達を目的として米国でADRを発行し、新たな工場建設や設備購入に充てることで、急増するAIチップの需要に対応するとしている。

韓国SK海力士の時価総額は、20年間にわたりトップを維持してきたサムスン電子を正式に上回った。(AP通信)

今回のADR発行は、史上2番目に大きな株式資金調達になると予想されており、先月スペースXが記録した857億ドルの初公開株式(IPO)に次ぐ規模となる。これにより、2019年のサウジアラムコの256億ドルIPOや、2014年のアリババの上場規模を上回ることになる。

SK海力士はコメントを控えた。また、株式発行の詳細が機密扱いであるため、情報提供者は匿名を希望した。

資金調達に加えて、米国上場はSK海力士と米国競合のマイクロン(Micron)との間の評価格差を縮小する効果も期待されている。マイクロンは主要メモリー製品の市場シェアが相対的に低いにもかかわらず、世界最大の投資家資金プールに直接アクセスできる点で優位性を持っている。

現在、マイクロンの来期予想PER(株価収益率)は6.66倍であるのに対し、SK海力士は5.5倍と低くなっている。

SK海力士のADR最終発行価格は本日決定され、明日からナスダック(Nasdaq)で取引が開始される予定だ。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:資金調達
  • 関連組織:Samsung Electronics / Micron / SpaceX
  • 製品・サービス:DRAM / NANDフラッシュメモリ