世界初、光ネットワーク全長を”診る”機能を通信用デジタル信号処理チップへ搭載
NTTは、通信用デジタル信号処理(DSP)チップに光ネットワークの全長を可視化する機能を世界で初めて搭載することに成功した。独自技術で計算量を100分の1に削減し、小型光トランシーバへの実装を実現。これにより専用測定器なしでの常時監視が可能となり、AI時代の光ネットワーク運用保守を大幅に効率化する。
📋 記事の処理履歴
- 📰 発表: 2026年5月27日 00:00
- 🔍 収集: 2026年5月26日 15:31
- 🤖 AI分析完了: 2026年5月27日 05:56(収集から14時間24分後)
## 通信しながら光ネットワークを可視化
NTT(代表取締役社長:島田 明)は、光ネットワークの受信端に設置される小型光トランシーバのみを用いて、通信しながらネットワーク全長の状態を可視化する機能を、世界で初めて通信用DSPチップに搭載しました。この成果は、2026年3月に開催された国際会議OFC2026のポストデッドライン論文として発表されました。
## 開発の背景と課題
AI需要の拡大に伴い、大容量かつ広域な光ネットワークの重要性が増しています。NTTグループの次世代インフラであるIOWN APNにおいて、異常な損失箇所を早期発見・特定することは安定運用に欠かせません。従来はOTDRなどの専用測定器が必要であり、通信しながら常時かつ全域を監視することはコストと手間の観点から困難でした。NTTはこれまで測定器不要の可視化技術を開発してきましたが、莫大な計算リソースが必要であり、商用チップへの搭載が課題となっていました。
## 世界初の技術的ブレイクスルー
NTTは独自技術を開発し、可視化に必要な計算処理量を従来比で100分の1に削減しました。これにより、消費電力や実装面積の制約が厳しい通信用DSPチップへの搭載が可能となりました。本成果は、NTTイノベーティブデバイス社製の800GコヒーレントDSPに実装され、小型プラガブル光トランシーバ(OSFP)を用いて、最大1,005kmに及ぶネットワークの異常位置を特定することに成功しました。測定精度は専用測定器(OTDR)と良好に一致しています。
## 今後の展望
本技術により、光トランシーバが「自ら異常を見つける」ことが可能になり、光ネットワークの運用保守に革新的な効率化をもたらします。NTTは、IOWN APNをはじめとする光ネットワークへの本技術の実装を推進し、AI時代の大容量ネットワークにおける常時監視と自律運用の実現を目指します。
なお、本研究の一部はNICTの助成事業(JPJ012368G60201)の支援を受けています。
NTT(代表取締役社長:島田 明)は、光ネットワークの受信端に設置される小型光トランシーバのみを用いて、通信しながらネットワーク全長の状態を可視化する機能を、世界で初めて通信用DSPチップに搭載しました。この成果は、2026年3月に開催された国際会議OFC2026のポストデッドライン論文として発表されました。
## 開発の背景と課題
AI需要の拡大に伴い、大容量かつ広域な光ネットワークの重要性が増しています。NTTグループの次世代インフラであるIOWN APNにおいて、異常な損失箇所を早期発見・特定することは安定運用に欠かせません。従来はOTDRなどの専用測定器が必要であり、通信しながら常時かつ全域を監視することはコストと手間の観点から困難でした。NTTはこれまで測定器不要の可視化技術を開発してきましたが、莫大な計算リソースが必要であり、商用チップへの搭載が課題となっていました。
## 世界初の技術的ブレイクスルー
NTTは独自技術を開発し、可視化に必要な計算処理量を従来比で100分の1に削減しました。これにより、消費電力や実装面積の制約が厳しい通信用DSPチップへの搭載が可能となりました。本成果は、NTTイノベーティブデバイス社製の800GコヒーレントDSPに実装され、小型プラガブル光トランシーバ(OSFP)を用いて、最大1,005kmに及ぶネットワークの異常位置を特定することに成功しました。測定精度は専用測定器(OTDR)と良好に一致しています。
## 今後の展望
本技術により、光トランシーバが「自ら異常を見つける」ことが可能になり、光ネットワークの運用保守に革新的な効率化をもたらします。NTTは、IOWN APNをはじめとする光ネットワークへの本技術の実装を推進し、AI時代の大容量ネットワークにおける常時監視と自律運用の実現を目指します。
なお、本研究の一部はNICTの助成事業(JPJ012368G60201)の支援を受けています。
よくある質問
なぜ専用測定器が必要なくなったのですか?
DSPチップ内で受信した通信信号から伝送路の状態を推定する機能を実装したためです。
800G DSPチップとは何ですか?
800Gbpsの高速通信に対応したデジタル信号処理用の半導体チップで、光信号の変換・制御を行う心臓部です。
本技術は将来のネットワークにどう貢献しますか?
AI時代の爆発的な通信需要に対し、人的コストを抑えつつ故障に強いインフラの自律運用を可能にします。