華碩 (2357-TW) は本日(16日)、企業向けソリューションプラットフォーム「ASUS EXPERTHUB」の記者会見を開催した。華碩傘下の華碩聯合科技システム事業の総経理である廖逸翔氏は、今年下半期から来年にかけて、中小企業が経済環境の不透明感を背景に、純粋なハードウェア購入などの資本支出をわずかに抑制していると述べた。しかし一方で、ソフトウェアを活用したデジタルトランスフォーメーションへの関心が高まっており、これが結果的にハードウェアの需要を押し上げていると指摘した。
廖氏は、この予算構成の変化がAI技術の発展に起因していると説明した。AIの進展により、ソフトウェアの開発・導入コストが大幅に低下しており、中小企業にとってもシステム導入のハードルが下がっているという。かつて高価だったシステムも、現在ではSaaS型のサブスクリプションモデルで、月額100元から利用可能になり、企業経営者が気軽に試せるようになった。
こうしたソフトウェア主導のトランスフォーメーションの流れは、データの安全性やデータクリーニングといった要件が生じる段階で、オンプレミスのハードウェアに再び注目が集まる結果を招いている。これにより、華碩のサーバーやハイエンドエンドポイントデバイスなどのハードウェア販売も後押しされているという。
廖氏はまた、台湾の中小企業では第二世代の経営継承が進んでおり、若手経営者がデジタルトランスフォーメーションやAIへの意識を非常に高く持っている点に注目した。台湾における人手不足や業務プロセスの複雑さが深刻化する中、企業経営者は従来の単一ツールに満足せず、データの標準化を通じてスマートシステムを導入し、人材不足の課題を解決したいと考えている。
このソフトとハードの統合的トレンドは、従来のITサービス業界にも変化を迫っている。特に、バリューアディッドディストリビューターやシステムインテグレーターは、単なるハードウェア販売からソリューション提供者への転換が求められている。廖氏は、多くの伝統的販売チャネルがクラウドやソフトウェア統合の技術力に乏しく、市場の変化に対応できなければ淘汰のリスクがあると警告した。
こうした状況を踏まえ、華碩はASUS EXPERTHUBプラットフォームを通じて、全国1万店以上の販売パートナーと連携し、デジタルトランスフォーメーションに伴うソフトウェアとハードウェアの両面のビジネスチャンスを獲得していく戦略を展開している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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