モルガン・スタンレー(大摩)のアナリスト、Joseph Moore氏は最新のリサーチレポートで、半導体大手の博通(AVGO-US)を強く擁護し、「増強」評価と502ドルの目標株価を再確認した。

レポートは、博通が人工知能(AI)の波の中で、NVIDIA(NVDA-US)に次ぐ主要な勝者であると強調。Google(GOOGL-US)のTPU市場において、長期的に約80%のシェアを占めると予測している。

最近の市場では、联发科(2454-TW)が博通のGoogle向けカスタムチップ事業のシェアを侵食するのではないかという懸念が出ていたが、モルガン・スタンレーはこうした懸念を「時期尚早」かつ「過剰反応」と評価した。確かに联发科はGoogleの3ナノメートルTPU設計プロジェクトに参加しており、Googleもコスト削減のためサプライヤーを分散させる意図を持っているが、同社は「現実的」ではあるが「破壊的ではない」と指摘した。

レポートは、联发科が先進パッケージング(CoWoSなど)や生産規模の面で依然課題を抱えており、一方で博通は高帯域メモリ(HBM)の供給契約、優れたパッケージング技術、巨大な生産規模によって競争優位を確立していると分析した。また、联发科自身の長期的な市場目標も15%から20%にとどまり、博通が80%のシェアを維持するという大摩の見通しと一致していると述べた。

財務予測においても、モルガン・スタンレーは極めて楽観的で、博通の2027年度のAI関連収益が約1200億ドルに達すると予想している。このうち、TPU関連事業が800億ドルを占めると見込まれる。

2027年後半には複数の新たなカスタムASIC顧客が量産を開始する予定であり、TPUがAI収益に占める割合は60%に低下する可能性があるものの、これはMeta、Apple、Anthropicなどとの深いつながりを通じた顧客多様化の成功を示していると評価した。

博通の株価は2026年以降、半導体業種指数(SOXX-US)に比べてパフォーマンスを落としており、6月の過去最高値から約19%から22%下落している。しかし、モルガン・スタンレーは、こうした株価の動きは強力なAI成長軌道と一致していないと指摘した。

同社は総括して、博通は最先端のASIC技術、強力なネットワーク専門性、信頼できる経営陣を備えており、現在の半導体業界で最も魅力的な成長ストーリーの一つであると結論づけた。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 関連組織:Google
  • 製品・サービス:TPU / カスタムASIC