AI新創公司Perplexityは火曜日(7日)、NVIDIAが新たに開発したVera CPUを採用すると発表した。これはNVIDIAが初めてゼロから設計した、AIエージェント(AI Agent)専用の汎用プロセッサであり、長年インテルとAMDが支配してきたCPU市場への本格的な進出を意味する重要な一歩となる。NVIDIAは、今会計年度末までにVera CPUの売上が200億ドルに達する見込みだと予測している。

従来のCPUはノートPCやサーバー時代のアーキテクチャを基盤としているが、Veraは「継続的に計算を行い、途切れることなくタスクを実行する」AIエージェントの特性に特化して設計されている。

Perplexityの企業インフラ担当副社長であるNate Kupp氏は、VeraがAIエージェントのコード生成タスクを従来のCPUよりも約1.5倍高速に実行できると指摘。そのアーキテクチャが同社のニーズと非常に高い整合性を持つと評価した。NVIDIAが公表したデータによれば、Veraのコア速度は1.8倍に向上しており、同じ時間枠内で最大85%の評価タスクを完了できるという。これにより、強化学習のフィードバックが豊かになり、モデルの学習期間を効果的に短縮できる。

NVIDIAは最新のブログ記事で、従来のCPUでは処理速度が遅いため、強化学習の評価効率が低下し、単一ユーザーへの対応時間が延びるだけでなく、KVキャッシュが新しいリクエストによって頻繁にリフレッシュされるため、計算リソースの無駄が生じると指摘している。

Veraはアーキテクチャの最適化により、従来の「スループット重視」から「厳密に予測可能な遅延」を重視する指標へとシフトしている。安定した遅延を維持しつつ、個々のユーザー対応時間を短縮し、CPU側の待ち時間を圧縮。KVキャッシュの追い出しへの負荷を軽減することで、より多くの計算データを保持でき、再計算コストを削減できる。

注目すべきは、OpenAIなどのトップAI研究機関が自社設計のAIチップ開発を開始している中で、NVIDIAが自らのハードウェア製品ラインを拡大せざるを得ない状況にあることだ。これにより、市場での地位を維持するための戦略的布石が求められている。

Perplexity以外にも、NVIDIAはOpenAI、Anthropic、オラクルがVera CPUの採用を検討していると明かしている。

アナリストらは、AIエージェントが実験室から大規模な商用展開へと移行する中で、専用CPUの需要が急速に高まると予測している。NVIDIAがVeraを通じて性能とエネルギー効率で優位性を築くことができれば、データセンター向けCPU市場に突破口を開き、インテルとAMDの二強構図を変える可能性がある。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:新製品
  • 関連組織:Perplexity / Intel / AMD
  • 製品・サービス:Vera CPU