NECとQuollio Technologies、dotDataで抽出した特徴量とビジネスの文脈をカタログで管理するコンテキストレイヤーの技術検証を完了、NEC社内での実証を開始

NECとQuollioが協業し、AIがビジネス文脈を理解するデータ活用基盤の技術検証を完了しました。
企業向けシステム・通信・機器NQ 81/100出典:prnews

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  • 📰 発表: 2026年3月28日 16:10

NECは、日本のエンタープライズ企業向けに次世代データインテリジェンスソリューションを提供する株式会社Quollio Technologies(以下 Quollio、注1)と協業し、AIデータ分析プラットフォーム「dotData」(注2)で自動抽出した特徴量にビジネスの文脈(コンテキスト)をビジネスメタデータとして管理・活用できる「Quollio Data Intelligence Cloud」を連携させる技術検証を完了しました。この検証結果を受け、両社は2026年3月よりNEC社内の実業務環境での実証を開始しました。

共同検証の背景:AI-Readyなデータ整備の課題

生成AIやAIエージェントの普及に伴い、企業内に蓄積されたデータをAIが理解・活用できる「知識(AI-Readyデータ)」へ変換することの重要性が高まっています。「dotData」はデータに潜む統計的な事実である特徴(インサイト)を自動抽出することで、AI-Readyデータの整備を効率化・加速できます。一方で、抽出された特徴をビジネスの文脈でどのように解釈し、意思決定につなげるかといった「意味情報」は、人の知見や業務経験に依存しがちで、AIが文脈を理解して回答を生成する際の障壁となっていました。

技術検証の内容:データ基盤上での「知識の循環サイクル」の確立

2025年10月から12月にかけて、Snowflake合同会社が提供する生成AIエージェント「Cortex Agents」とデータを可視化・共有するアプリケーション開発ツール「Streamlit」を活用しました。この環境下で、AIエージェントのチャットUIでの対話(壁打ち)を通じて、dotDataが抽出した特徴量にビジネスの文脈を付与することで、AIエージェントが文脈を踏まえ、単なる数値の提示に留まらない意味のある回答を生成できることを確認しました。さらに、これらを自律的に統合・活用するアーキテクチャーの技術的実現性も確認しました。

知識の循環サイクルのイメージ
  1. 検証アーキテクチャー:dotDataが抽出した特徴量をSnowflakeに格納し、StreamlitからCortex Agentsを呼び出し、ユーザーと対話するAIエージェント環境を構築しました。

  2. 統計的事実とビジネス文脈の融合(具体例):スーパーマーケットの購買データをモデルケースとして検証しました。dotDataが抽出した特徴量に対し、AIエージェントのチャットUIでの対話(壁打ち)を通じて「ビジネスの文脈」を導出しました。特徴量とビジネスの文脈を合わせて活用することで、AIエージェントが単なる数値以上の回答を行うことができることを確認しました。

    ・dotDataが抽出した事実(特徴量):「購買時間が22時台」
    チャットUIでの壁打ちを通して導出したビジネスの文脈(コンテキスト):「閉店間際の来客(駆け込み需要)」
    AIエージェントの挙動:ユーザーが「商品Aを購入する顧客の特徴は?」と問うだけで、AIが「22時台(事実)」のデータを参照し、「閉店間際の来客(ビジネスの文脈)」を加味してユーザーの理解を促す回答を生成。

  3. Quollioでのコンテキスト管理:Snowflakeのテーブルとして格納された特徴量とビジネスの文脈を、Quollioのコンテキストレイヤーに反映し、双方向に連携する仕組みをQuollioのAPIで実装しました。特徴量とビジネスの文脈を、人とAIが共に参照・編集可能なコンテキストレイヤーで一元管理することで、対話のたびにナレッジベースを継続的に更新し、鮮度高く保たれる「知識の循環サイクル」を技術的に確立できることを確認しました。

実証されたソリューションの価値と成果:知識の循環サイクルの確立

dotDataが抽出した統計的事実である特徴量を、その解釈を促すビジネスの文脈と合わせて知識化する仕組みを構築しました。これにより、人とAIがビジネスの文脈に照らした特徴量を活用できるだけでなく、チーム全体で知識を管理し再利用する仕組みを技術的に確立しました。

今後の展開:NEC社内の実業務環境を対象に実証開始

本技術検証の成果に基づき、NECとQuollioは、検証フェーズを「NEC社内の実利用検証」へと移行しました。

  1. 特定部門における営業活動への適用:NECの一部門での営業活動を対象に、営業領域における活用検証を開始しました。営業部門でのマネジメントプロセスの中で、ビジネス知識としての特徴量を活用するユースケースを通して、意思決定の質向上と迅速化に向けた効果検証を行います。

  2. 共同ソリューション化の検討:NEC社内での効果検証活動において実務的な成果が確認された場合、両社は本ソリューションを顧客向けに提供するための具体的な協議を進めます。NECのデータドリブンDXソリューション群とQuollioの連携を深め、共同ソリューションとして市場展開することを視野に、パートナーシップの拡大を目指します。

NECとQuollioは、データ活用の高度化とAI活用の実用化へ貢献すべく、企業が蓄積したデータを戦略的な意思決定資産として継続的に有効活用できるよう「知識の循環サイクル」の市場展開を推進します。

(注1) 株式会社Quollio Technologiesについて

メタデータマネジメントを核としたQuollio Data Intelligence Cloudを提供し、企業のデータを真の資産に昇華させ、データガバナンスおよびAIレディネスの確立を実現します。

  • 会社名:株式会社Quollio Technologies

  • 本社所在地: 東京都港区浜松町2-10-6 PMO浜松町III 8階

  • 代表取締役:松元亮太

  • 事業内容: データインテリジェンスに関する製品の開発・提供

  • 会社URL: https://quollio.com

(注2) dotData/データドリブンDXソリューション

   https://jpn.nec.com/solution/dotdata/index.html

<本件のお問い合わせ先>

NEC データドリブンDX統括部

E-mail:[email protected]

よくある質問

本発表の主な内容は何ですか?

NECとQuollio Technologiesが、AIデータ分析プラットフォーム「dotData」で自動抽出した特徴量にビジネスの文脈(コンテキスト)を付与し、カタログで管理・活用する技術検証を完了したという発表です。これにより、AIがより深いビジネス理解に基づいた回答を生成できるようになります。

このソリューションはどのような課題を解決することを目指していますか?

生成AIやAIエージェントが企業データを「知識(AI-Readyデータ)」として活用する際に、dotDataが抽出する統計的な特徴量だけではビジネスの文脈が不足し、人の知見に依存しがちという課題を解決します。ビジネスの文脈を付与することで、AIがより意味のある意思決定支援を行えるようになります。

「知識の循環サイクル」とは具体的にどのような仕組みですか?

dotDataが抽出した特徴量に、AIエージェントとの対話を通じて導き出されたビジネスの文脈(例:「22時台の購買」を「閉店間際の駆け込み需要」と解釈)を付与し、これらをQuollioのコンテキストレイヤーで一元管理する仕組みです。これにより、人とAIが共に知識を参照・編集し、継続的に更新されることで、鮮度の高い知識が循環します。

今後の展開について教えてください。

2026年3月より、NEC社内の実業務環境、特に特定部門の営業活動を対象に実証を開始しました。この実証で実務的な成果が確認された場合、両社は本ソリューションを顧客向けに共同ソリューションとして市場展開することを検討しています。