【結論】本調査のポイント

結論から言うと、夏なのに肌がつっぱる原因の多くは「エアコンによる空気の乾燥」と「過剰な皮脂分泌によるバリア機能の低下」です。インナードライとは、肌表面は皮脂でべたつくのに内部は乾燥している状態を指し、エアコン環境下で長時間過ごす現代人に急増しています。対策としては、軽いテクスチャーでも保湿力の高い化粧水・乳液の併用、加湿器の活用、こまめな水分補給が効果的です。

73.7%が「夏なのに肌のつっぱりや乾燥を感じる」と回答

・インナードライの正しい意味を理解している人はわずか26.3%

・エアコン使用環境で1日6時間以上過ごす人が84.0%を占める

用語解説

インナードライとは

インナードライとは、肌の表面は皮脂でべたつくにもかかわらず、肌内部(角質層)の水分量が不足している状態のことである。見た目はオイリー肌に見えるため乾燥に気づきにくく、誤ったスキンケア(過度な洗顔や保湿不足)によってさらに悪化しやすい特徴を持つ。

バリア機能とは

バリア機能とは、皮膚の最外層である角質層が持つ、外部刺激から肌を守り内部の水分蒸発を防ぐ働きのことである。角質細胞間脂質(セラミドなど)と天然保湿因子(NMF)によって維持され、乾燥や紫外線などで容易に低下する。

経皮水分蒸散量(TEWL)とは

経皮水分蒸散量(TEWL)とは、皮膚表面から蒸発する水分量を測定した値であり、バリア機能の指標として用いられる。TEWLが高いほど肌からの水分蒸発が多く、バリア機能が低下している状態を示す。

夏の保湿ケア方法の比較

比較項目

さっぱりタイプのみ

さっぱり+乳液併用

高保湿タイプ使用

保湿持続時間

1〜2時間

3〜4時間

5〜6時間

べたつき感

ほぼなし

軽度

やや感じる

インナードライ改善効果

低い

中〜高

高い

エアコン環境での適性

不十分

適切

やや重い

推奨される肌質

オイリー肌

混合肌・インナードライ

乾燥肌

1日の塗り直し目安

3〜4回

2回

1〜2回

※一般的な目安であり、個人差があります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、夏場の肌トラブルに関する実態調査を実施し、エアコン環境下における「インナードライ(隠れ乾燥)」の深刻な実態が明らかになりました。当クリニックは皮膚科・形成外科領域において専門的な医療を提供しており、本調査結果を通じて正しいスキンケア知識の普及を目指しています。

調査背景

近年、オフィスワークやリモートワークの普及により、エアコンが効いた室内で長時間過ごす人が増加しています。夏は汗や皮脂で肌がべたつくイメージがありますが、実際にはエアコンによる空気の乾燥で肌内部の水分が奪われる「インナードライ」に悩む方が急増しています。しかし、表面的なべたつきから乾燥に気づかず、誤ったケアを続けている方も多いと考えられます。そこで当院では、夏の肌乾燥に関する意識と実態を調査し、正しい対策法を啓発するため本調査を実施しました。

調査概要

調査対象:エアコンを日常的に使用する環境で過ごす全国の20〜50代の男女

調査期間:2026年6月15日〜6月24日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果 【調査結果】7割以上が夏でも肌の乾燥を実感

設問:夏場(6〜8月)に肌のつっぱりや乾燥を感じることはありますか?

「よく感じる」と「時々感じる」を合わせると73.7%に達し、夏場でも多くの人が肌の乾燥を経験していることが判明しました。夏は汗や皮脂が増えるため乾燥しないと思われがちですが、実際には過半数以上が乾燥症状を自覚しています。

【調査結果】正確な意味を理解しているのはわずか4人1人

設問:「インナードライ」という言葉の意味を知っていますか?

インナードライという言葉を「聞いたことはあるが意味は曖昧」と回答した人が41.7%と最多で、正確に理解している人は26.3%にとどまりました。認知度は高まりつつあるものの、正しい理解が追いついていない状況が浮き彫りになりました。

【調査結果】8割以上が1日6時間以上エアコン環境下で過ごす

設問:1日のうち、エアコンが効いた環境で過ごす時間はどのくらいですか?

1日6時間以上エアコン環境で過ごす人は84.0%に達しました。特に「10時間以上」と回答した人が38.7%と最も多く、現代人の多くが長時間にわたって乾燥した空気にさらされている実態が明らかになりました。

【調査結果】4割近くが「さっぱりタイプのみ」で保湿不足の可能性

設問:夏場の保湿ケアについて、どのような対策をしていますか?(複数回答可・最も重視するもの1つ)

「さっぱりタイプの化粧水のみ」という回答が37.3%と最多で、「特に保湿ケアはしていない」14.7%と合わせると、5割以上が十分な保湿ケアができていない可能性があります。夏のべたつきを嫌って保湿を控える傾向がインナードライを悪化させる要因と考えられます。

【調査結果】「テカリ・べたつき」が最多も、実は乾燥が原因の可能性

設問:夏の肌トラブルで最も悩んでいる症状は何ですか?

最多は「テカリ・べたつき」31.7%でしたが、これはインナードライ状態で肌が水分不足を補おうと皮脂を過剰分泌している可能性があります。「毛穴の開き」や「肌荒れ」も乾燥によるバリア機能低下が一因であり、上位3つの悩みは全てインナードライと関連している可能性が示唆されました。

調査まとめ

本調査により、夏場でも7割以上の人が肌の乾燥を感じており、その主な原因として1日6時間以上エアコン環境で過ごす生活習慣が挙げられることが明らかになりました。一方で、インナードライの正確な意味を理解している人は4人1人にとどまり、夏のべたつきを嫌って保湿を控える傾向から、5割以上が十分な保湿ケアができていない実態も判明しました。「テカリ」「毛穴」「肌荒れ」といった夏の代表的な肌悩みの背景にも、実はインナードライが潜んでいる可能性があり、正しい知識に基づいたスキンケアの重要性が改めて浮き彫りになりました。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、夏の肌トラブルの多くは「見えない乾燥」、すなわちインナードライが根本原因となっているケースが非常に多いです。表面的なべたつきに惑わされず、肌内部の水分量を意識したケアが重要です。

エアコンによる空気の乾燥は、冬の外気以上に肌へダメージを与えることがあります。冬は「乾燥している」と自覚しやすいため保湿ケアを意識しますが、夏は汗や皮脂のべたつきから「保湿は不要」と誤解しがちです。しかし、エアコンの除湿機能により室内の湿度は40%以下まで低下することも珍しくありません。

肌のバリア機能を担う角質層は、適切な水分量が維持されて初めて正常に機能します。エアコン環境下では経皮水分蒸散量(TEWL)が増加し、角質層の水分が奪われます。すると肌は防御反応として皮脂

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:スキンケア相談 / インナードライ対策アドバイス