GlobalFoundries (Nasdaq: GFS、以下「GF」) は本日、シノプシスのARCプロセッサIPソリューション事業の買収が完了したことを発表しました。本買収により、GFはMIPSの統合を通じて、フィジカルAI(Physical AI)向けに特化して設計されたソフトウェアからシリコンまでのソリューションを提供する、テクノロジーパートナーとしての体制を確立しました。MIPSとARCの統合により、RISC-VプロセッサIP、ソフトウェア、カスタムシリコン、そして先進的な製造を単一のソリューションとして提供可能となります。また、プロセッサおよびAI分野における世界トップレベルの人材が加わることで、GFのエンジニアリング力がさらに強化され、イノベーションの加速を実現します。
GF傘下でMIPSのCEOを務めるSameer Wassonは次のように述べています。「フィジカルAIは、コンピューティング、ソフトウェア、プロセステクノロジーのより緊密な統合を推進しており、お客様はこの3つのすべてにおいて包括的なサポートを提供するパートナーを必要としています。MIPSとARCが統合されたことで、GlobalFoundriesは自動車、産業用ロボット、組み込みコンピューティングといった分野において、差別化されたアプリケーション固有のソリューションを構築するために必要な、ソフトウェア、IP、カスタムシリコンの機能を提供します。これにより、私たちは総合的なテクノロジーパートナーとして設計サイクル全体を通じて関与できるようになります。」
Agentic AI(エージェント型AI)はデータセンターの枠を超えて急速に実世界へと広がっており、自動車用レーダーやADASから、産業用ロボット、スマートファクトリー、次世代IoTデバイスに至るまで、新たなフィジカルAIおよび自律型プラットフォームを生み出しています。これらのシステムでは、厳しい電力制約と低遅延要件のもとで、「センシング」「判断」「動作」「通信」をリアルタイムで実行することが求められています。そのため、コンピューティング、AIアクセラレーション、センシング、コネクティビティを含む差別化されたシリコンが、性能向上および普及の鍵となっています。
インフィニオンのThomas Schneid氏は次のように述べています。「自動車や産業システムにおけるリアルタイム化とAI駆動化が急速に進展するなか、私たちは、供給の安定性を備えつつ、標準ベースのIPと最適化されたシリコン設計を大規模に統合できるパートナーを必要としています。MIPS、ARCプロセッサIP、そしてGFの製造規模を組み合わせることにより、強固なエンドツーエンドの基盤を得ることができ、次世代インテリジェントシステム向けに、差別化された低消費電力ソリューションの構築を目指す企業へ基盤を提供します。」
本取引の完了に伴い、シノプシスのARCプロセッサIP事業は、MIPSの一部として拡大を続けるGFのフィジカルAI製品群に統合されます。MIPSとARCの統合により、高性能、ミッドレンジ、超低消費電力のコンピューティングおよびAIコアを網羅する世界トップクラスのRISC-VプロセッサIPスイートが形成されます。これは、150件以上の特許と300社を超えるIP顧客からなるグローバルなエコシステムによって支えられます。買収した製品群には、アプリケーション固有命令セット(ASIP)プロセッサ開発ツールである「ASIP Designer」と「ASIP Programmer」が含まれており、これにより、顧客企業はそれぞれのワークロードに最適化されたカスタムプロセッサを設計・プログラミングすることが可能となります。さらに、GFの設計支援、カスタムシリコンサービス、高度なソフトウェアツール、そして柔軟なグローバル製造体制を組み合わせることで、企業はアーキテクチャからシリコンまでをワンストップで提供できるパートナーを得ることができます。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:提携
- 関連組織:GlobalFoundries / シノプシス / MIPS
- 製品・サービス:ARCプロセッサIP / MIPS RISC-V