頭痛が起こりやすい人に共通する血中成分を新たに確認<日本神経学会学術大会(2026年5月20~23日)で発表>
第一三共ヘルスケア、弘前大学、東京大学医科学研究所の共同研究チームは、健康ビッグデータを活用した解析により、頭痛が起こりやすい人に共通する血中因子として、ネルボン酸と活性型ビタミンD(25(OH)D3)を新たに特定した。本成果は、第67回日本神経学会学術大会(2026年5月21日発表)で報告された。今後は頭痛の予測や対策のためのバイオマーカーとしての活用が期待される。
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- 📰 発表: 2026年5月22日 20:20
- 🔍 収集: 2026年5月22日 12:01
- 🤖 AI分析完了: 2026年5月22日 12:04(収集から2分後)
## 頭痛が起こりやすい人に共通する血中成分を新たに確認
第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広、以下「当社」)は、国立大学法人弘前大学(以下「弘前大学」)および国立大学法人東京大学医科学研究所と共同で実施している健康ビッグデータを活用した解析研究(以下「本研究」)により、頭痛が起こりやすい人に共通する血中成分(因子)の特徴を新たに明らかにしました。
本研究の成果は、本年5月21日に、第67回日本神経学会学術大会において発表しました。
当社の調査によると、日本人の約4人に1人が週1回以上の頭痛を経験しており、頭痛は多くの生活者にとって身近で重要な健康課題といえます。一方で、これまで頭痛を客観的に評価する指標(バイオマーカー)については十分には解明されていませんでした。
このたび本研究により、頭痛が起こりやすい人に共通して特定の血中因子が低値を示す傾向が確認され、新たな科学的知見が示されました。
### 1.研究の背景と目的
頭痛は多くの人が経験する一般的な症状である一方、つらくても我慢して医療機関の受診に至らないケースも多く、生活の質(QOL)や仕事・家事などの日常活動に支障を来すことが指摘されています。頭痛の発現傾向には体質や生活習慣、栄養状態などさまざまな要因が関与すると考えられていますが、一般生活者を対象に、血液検査などの客観的データと頭痛との関連性を詳細に調査した研究は限定的でした。
当社は、2024年に弘前大学と共同で「健康ライフサイエンス研究講座」を開設し、同大学が「岩木健康増進プロジェクト」の一環として弘前市岩木地区の住民を対象に実施している健診から長年収集している健康ビッグデータを活用した研究を推進しています。このビッグデータは、延べ約3万人、項目は血液検査・生活習慣・睡眠など1人当たり約3,000項目に及びます。
本研究では、これらのデータを用いて、(1)頭痛の実態把握、(2)頭痛と関連する血液因子の特定を目的として解析を行いました。
### 2.研究概要および成果
本研究においては、2024年度に「岩木健康増進プロジェクト」の健診を受診した弘前市岩木地区の住民1,162名を対象としました。参加者には、過去1年間の頭痛の有無、頭痛の頻度や症状、頭痛時の対処方法などについて質問し、その回答と血液検査結果を組み合わせて分析しました。
#### <結果(1)>頭痛の実態把握
過去1年間に頭痛を経験した人の割合は、女性や若い世代で高い傾向がみられました。また、頭痛経験者のうち、医療機関で診断を受けている人は男女ともに1割未満にとどまり、多くの人が自己判断で対処している状況が確認されました。
#### <結果(2)>頭痛と関連する血液因子の探索
血液検査項目について、「過去1年間に頭痛を経験した人」と「そうでない人」を比較した結果、以下因子の血中濃度に違いがみられました。
- ネルボン酸(超長鎖脂肪酸の一種)
- 25(OH)D3(活性型ビタミンD)
これらの因子においては、性年代にかかわらず頭痛経験者の方が低い数値を示すことが確認されました。さらに、性年代に加え他の複数の血中因子による頭痛への影響を同時に考慮する解析においても同様の結果が認められたことから、これらの血中因子が頭痛の起こりやすさと関係している可能性が示唆されました。
(補足)ネルボン酸とは:神経細胞の膜を構成する成分の一つとして知られる脂肪酸。本研究により頭痛との関連が示されたことは新しい知見といえます。
### 3.今後の展望
本研究は、頭痛という客観的な評価が難しい症状について血中因子を指標に身体の状態との関連を新たに示したもので、さらなる詳細な検討により頭痛予測・対策につながる有効なバイオマーカーとなる可能性があります。
頭痛対策として市販の頭痛薬を使用する方も多い一方で、頭痛が長引く場合や、薬を使う回数が増えている場合には、生活習慣の見直しや医療機関への相談も含めて、適切に対処することが重要です。今回得られた知見は、自身の身体の状態を把握する一助となるとともに、頭痛との上手な付き合い方を考える材料として、今後のセルフケアや健康意識の向上に寄与することが期待されます。
第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広、以下「当社」)は、国立大学法人弘前大学(以下「弘前大学」)および国立大学法人東京大学医科学研究所と共同で実施している健康ビッグデータを活用した解析研究(以下「本研究」)により、頭痛が起こりやすい人に共通する血中成分(因子)の特徴を新たに明らかにしました。
本研究の成果は、本年5月21日に、第67回日本神経学会学術大会において発表しました。
当社の調査によると、日本人の約4人に1人が週1回以上の頭痛を経験しており、頭痛は多くの生活者にとって身近で重要な健康課題といえます。一方で、これまで頭痛を客観的に評価する指標(バイオマーカー)については十分には解明されていませんでした。
このたび本研究により、頭痛が起こりやすい人に共通して特定の血中因子が低値を示す傾向が確認され、新たな科学的知見が示されました。
### 1.研究の背景と目的
頭痛は多くの人が経験する一般的な症状である一方、つらくても我慢して医療機関の受診に至らないケースも多く、生活の質(QOL)や仕事・家事などの日常活動に支障を来すことが指摘されています。頭痛の発現傾向には体質や生活習慣、栄養状態などさまざまな要因が関与すると考えられていますが、一般生活者を対象に、血液検査などの客観的データと頭痛との関連性を詳細に調査した研究は限定的でした。
当社は、2024年に弘前大学と共同で「健康ライフサイエンス研究講座」を開設し、同大学が「岩木健康増進プロジェクト」の一環として弘前市岩木地区の住民を対象に実施している健診から長年収集している健康ビッグデータを活用した研究を推進しています。このビッグデータは、延べ約3万人、項目は血液検査・生活習慣・睡眠など1人当たり約3,000項目に及びます。
本研究では、これらのデータを用いて、(1)頭痛の実態把握、(2)頭痛と関連する血液因子の特定を目的として解析を行いました。
### 2.研究概要および成果
本研究においては、2024年度に「岩木健康増進プロジェクト」の健診を受診した弘前市岩木地区の住民1,162名を対象としました。参加者には、過去1年間の頭痛の有無、頭痛の頻度や症状、頭痛時の対処方法などについて質問し、その回答と血液検査結果を組み合わせて分析しました。
#### <結果(1)>頭痛の実態把握
過去1年間に頭痛を経験した人の割合は、女性や若い世代で高い傾向がみられました。また、頭痛経験者のうち、医療機関で診断を受けている人は男女ともに1割未満にとどまり、多くの人が自己判断で対処している状況が確認されました。
#### <結果(2)>頭痛と関連する血液因子の探索
血液検査項目について、「過去1年間に頭痛を経験した人」と「そうでない人」を比較した結果、以下因子の血中濃度に違いがみられました。
- ネルボン酸(超長鎖脂肪酸の一種)
- 25(OH)D3(活性型ビタミンD)
これらの因子においては、性年代にかかわらず頭痛経験者の方が低い数値を示すことが確認されました。さらに、性年代に加え他の複数の血中因子による頭痛への影響を同時に考慮する解析においても同様の結果が認められたことから、これらの血中因子が頭痛の起こりやすさと関係している可能性が示唆されました。
(補足)ネルボン酸とは:神経細胞の膜を構成する成分の一つとして知られる脂肪酸。本研究により頭痛との関連が示されたことは新しい知見といえます。
### 3.今後の展望
本研究は、頭痛という客観的な評価が難しい症状について血中因子を指標に身体の状態との関連を新たに示したもので、さらなる詳細な検討により頭痛予測・対策につながる有効なバイオマーカーとなる可能性があります。
頭痛対策として市販の頭痛薬を使用する方も多い一方で、頭痛が長引く場合や、薬を使う回数が増えている場合には、生活習慣の見直しや医療機関への相談も含めて、適切に対処することが重要です。今回得られた知見は、自身の身体の状態を把握する一助となるとともに、頭痛との上手な付き合い方を考える材料として、今後のセルフケアや健康意識の向上に寄与することが期待されます。
よくある質問
頭痛が起こりやすい人の血中成分にどのような共通点がありますか?
ネルボン酸(超長鎖脂肪酸の一種)と活性型ビタミンD(25(OH)D3)の血中濃度が低値を示す傾向が共通しています。
この研究はどこで発表されましたか?
2026年5月21日に開催された第67回日本神経学会学術大会において発表されました。
研究にはどのようなデータが使用されましたか?
弘前大学が実施している「岩木健康増進プロジェクト」の健診データ(約3万人、1人当たり約3,000項目)を活用しました。
頭痛経験者の医療機関受診状況はどうですか?
調査対象のうち、医療機関で診断を受けている人は男女ともに1割未満にとどまり、多くの人が自己判断で対処していることがわかりました。
この知見は今後どのように活用されますか?
頭痛の客観的な評価指標(バイオマーカー)として検討を進め、将来的な頭痛の予測や製品開発、セルフケアのための情報提供に生かすことが目指されています。