ドイツ・ゲルリッツで築100年のアパートが崩壊、旧市街の建築物の安全性が再び問われる

ドイツ東部の歴史都市ゲルリッツで5月19日夜、19世紀築のアパートが突然崩壊した。当局はガス爆発の可能性を指摘している。この事故で3人が行方不明となり、救助活動が続けられているが、現場ではガス漏れが続いており難航している。周辺住民少なくとも45人が緊急避難した。この一件は、観光と半導体人材誘致で人口流出対策を進める同市において、旧市街の歴史的建造物の安全性と維持管理の問題を改めて浮き彫りにした。
事件NQ 4/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年5月20日 18:45
  • 🔍 収集: 2026年5月20日 19:02(発表から16分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月20日 19:21(収集から19分後)
ドイツ東部の歴史的な古都ゲルリッツ(Görlitz)で19日、19世紀に建てられた古いアパートが崩壊し、現在も3人が行方不明となっている。捜索救助活動が続けられる中、当局はガス爆発が原因の可能性があるとの初期見解を示している。この事件は、ドイツの旧市街における築100年を超える建物の安全性と維持管理の問題に、再び世間の注目を集めることとなった。

現地時間19日夜、ゲルリッツ駅に近いモルトケ通り(James-von-Moltke-Straße)にある古いアパートの建物が突然、全壊した。
この建物は、ドイツの工業化と都市化が急速に進んだ19世紀末に建てられたもので、高い天井と華麗なファサードが特徴であり、ドイツの旧市街でよく見られる歴史的建築物の一種である。

ザクセン日報(SZ)の速報によると、事故当時、ある男性住民がアパートを出て近くのスーパーマーケットへ向かう途中、突如として巨大な爆発音を耳にした。当初は交通事故かと思ったが、振り返ると自分の住んでいた建物が崩壊していることに気づいたという。

警察と消防によると、現在も3人が行方不明となっている。これには25歳と26歳のルーマニア国籍の女性2人と、ドイツとブルガリアの二重国籍を持つ48歳の男性が含まれる。事故原因はまだ特定されていないが、初期段階ではガス爆発の可能性が推測されている。

現場では今なおガス漏れが続いているため、救助隊員は大型重機を使用できず、二次的な崩壊や爆発のリスクを避けるために、瓦礫を少しずつ手で運び出すしかない状況だ。消防当局によると、救助犬が瓦礫の山の2か所で生命反応の可能性を検知しており、現在は生存空間が存在する可能性のある区域に捜索の重点が置かれている。

ゲルリッツ市長のオクタヴィアン・ウルス(Octavian Ursu)氏は、救助活動は現在、行方不明者の捜索を最優先事項としていると述べた。現場では約130人の消防、警察、救急隊員、そしてドイツ技術救援隊(THW)の隊員が救助にあたっており、隣接するポーランドからも支援隊が派遣されている。

事故発生後、周辺の複数の住宅から住民が緊急に避難し、少なくとも45人が退去した。隣接するいくつかの建物の構造にも影響が出ているため、現在、仮設の支柱で補強作業が行われている。

ゲルリッツはドイツとポーランドの国境に位置し、完全に保存された歴史的街区で知られている。第二次世界大戦中に大規模な戦火の破壊を免れたため、現在でもルネサンス期から19世紀の工業化時代に至るまでの多くの歴史的建造物や街並みが残っている。過去には「グランド・ブダペスト・ホテル」や「イングロリアス・バスターズ」、「愛を読むひと」といった数々の有名映画のロケ地となり、「ゲルリウッド(ドイツのハリウッド)」との異名を持つ。

近年、ゲルリッツは人口流出の問題に直面しており、地元政府は旧市街の修復と観光開発を推進する一方で、ドイツの半導体産業の拠点である「シリコン・サクソニー」産業クラスターに近いという地の利を活かし、ドイツのTSMCで働く半導体人材の定住を積極的に誘致している。

しかし、多くの歴史的建造物の保存は、都市に維持管理の負担を強いることにもなっている。2017年には、ゲルリッツで別の無人の19世紀の古い建物が、長年の老朽化により部分的に崩壊する事故があった。この時は死傷者こそ出なかったものの、地元の旧市街の建物の安全性に対する懸念を引き起こした。