(中央社テヘラン19日総合外電)英「フィナンシャル・タイムズ」は、米国の封鎖がイランの極東市場への石油輸出を制限し、イランがペルシャ湾に停泊する旧式タンカーに石油を貯蔵せざるを得なくなっていると報じた。
提唱団体「核なきイランに反対する連合」(United Against Nuclear Iran、UANI)のデータによると、現在、イランの石油・石油化学製品を積んだ約39隻のタンカーがペルシャ湾に滞留しており、これは米国が4月13日に封鎖を発効する前の29隻から増加している。イランのハールク島にある石油輸出ターミナル付近では多数の船舶が停泊している。
「フィナンシャル・タイムズ」とUANIはまた、ホルムズ海峡の東側に位置し、米海軍の理論上の封鎖線内にあたるオマーン湾のイラン・チャバハル港沖に、他に13隻のタンカーとみられる船が停泊していることも発見した。
イランのタンカーの集結は、米国の封鎖が効果を上げていることを示唆しているようだ。米国が表明している封鎖の目標は、イランの石油収入源を断つため、米海軍による「臨検、乗船、捜索、押収」を通じて、イランの船舶またはイランの貨物を運んでいる疑いのある船舶を対象とすることである。
米中央軍(CENTCOM)は、封鎖の実施以来、72隻の船をイランの港に「引き返させ」、4隻の船を航行不能にしたと指摘している。
これにより、イランの原油の大部分が国外に輸送できなくなり、イラン当局は海上貯蔵施設として旧式のタンカーを再稼働させることを余儀なくされている。例えば、船齢30年のスーパータンカーは、2年以上使用されていなかったが、4月末にペルシャ湾で位置信号を発信し始めたと分析されている。
海運追跡機関Kplerのアナリスト、鳥形結衣(Yui Torikata、音訳)氏は、ペルシャ湾のタンカーに停泊しているイラン原油の量は「紛争勃発以来の最高水準に達し、5月初旬から高止まりしている」と指摘している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
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