トランプ・習会談 香港メディア:米中は「トゥキディデスの罠」を打破できる
14日に北京で行われた米中首脳会談を受け、香港メディアは一斉に社説を掲載しました。習近平国家主席はトランプ大統領に対し、新興国と既存大国の衝突を指す「トゥキディデスの罠」を回避し、建設的な関係を築く重要性を強調しました。各紙は、両国がゼロサム思考を捨てて協力を強化することが世界的な安定につながると分析し、今後の米国の対応が鍵になると指摘しています。
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- 📰 発表: 2026年5月15日 12:21
- 🔍 収集: 2026年5月15日 12:32(発表から11分後)
- 🤖 AI分析完了: 2026年5月15日 12:50(収集から17分後)
中央通信 (中央社記者・張謙、香港15日)米国のトランプ大統領による中国訪問について、香港の複数メディアはきょう社説を発表し、大国間の駆け引きは「生きるか死ぬか」の争いではなく、「トゥキディデスの罠」(Thucydides's Trap)を打破できるとの見方を示した。また、米中が建設的な戦略的安定関係を築くうえで、鍵となるのは台湾関連の議題だとも指摘した。 香港紙「星島日報」はきょうの社説で、古代ギリシャの歴史家トゥキディデスが「アテネの台頭がスパルタに恐怖を抱かせ、戦争を不可避にした」と述べたことに触れた。10年以上前、ハーバード大学教授のグレアム・アリソン(Graham Allison)がこの概念を米中関係に当てはめ、世界的な注目を集めたという。 社説によると、中国の習近平国家主席はきのう北京でトランプ氏と会談した際、歴史に問う三つの「できるか」を提起した。米中は「トゥキディデスの罠」を乗り越え、大国関係の新たな範式を切り開くことができるのか。手を携えて地球規模の課題に対応し、世界により多くの安定性をもたらすことができるのか。両国人民の幸福と人類の未来・運命を見据え、両国関係のより良い未来を共に切り開くことができるのか、というものだ。 社説は、現在の世界では地政学的リスクが急増しており、大国が少しでも対応を誤れば大きな災いを招きかねないと指摘。ゼロサム思考を捨て、協力を強化することこそが、最も現実的で建設的な選択肢であり出口だとした。 社説はまた、今回、習近平氏が首脳会談で自ら「トゥキディデスの罠」に言及したことは、中国指導部が米中関係を「正しい位置に戻す」緊急性をすでに認識していることを反映していると述べた。トランプ氏がそれに耳を貸すかどうかは、同氏次第だとしている。 ただ社説は、米中のGDPを合わせると世界全体の40%を占めるため、両国が「トゥキディデスの罠」に陥れば、それは全人類にとって悪夢になると指摘。一方で、誠実に協力すれば、世界により多くの安定性をもたらし、人類の未来と運命に資するとした。 香港紙「信報」は社評で、きのうの「トランプ・習会談」で習近平氏が再び「トゥキディデスの罠」を乗り越える必要性を提起したと述べた。中国は長年、「トゥキディデスの罠」を防ぎ、大国間競争が大規模な戦争へ発展することを避けることに重点を置いてきたという。 社評は、習近平氏が「トゥキディデスの罠」という概念を持ち出したのは、トランプ氏に警鐘を鳴らすためだと分析した。大国間の衝突や戦争の勃発は単一の事件から生じるのではなく、長期にわたる米中の力関係の変化に由来するものであり、既存の大国と新興大国の利益および価値観の違いを調整してこそ、戦争の勃発を避けられるとした。 香港紙「明報」も社評で、米中首脳が北京で会談し、「米中の建設的な戦略的安定関係」を構築することで一致し、これを米中関係の新たな位置づけとしたと述べた。今回のトランプ・習会談は米中関係の新たな一ページを開くものであり、「建設的な戦略的安定関係」は、これまでの破壊的で不安定な関係に比べ、その背後にある最大の推進力は米国側の善意ではなく、中国側が圧力に対抗する自信だと指摘した。 社評は、米中関係がこの9年近く続いた不安定な状態を終えられるなら、それは世界にとって幸いだが、なお米国側が中国側と歩み寄る意思を持つかどうかにかかっているとの見方を示した。(編集:陳鎧妤)1150515 事実とともに立つことを選んでください。皆さま一人ひとりの支援が、報道の自由を守る力になります。 中央社の「一手新聞」アプリをダウンロードし、最新ニュースをリアルタイムで把握できます。 本サイトの文章、画像、映像・音声は、許可なく転載、公開放送、公開送信、利用することを禁じます。