世界でネズミ被害が深刻化 イタリア専門家「公衆衛生を統治の中核に」
ハンタウイルスへの懸念に対し、元イタリア保健省高官のヴァイア氏が警鐘。世界的な鼠害問題の解決策として、環境、公衆衛生、社会福祉を政策の中心に据える「ワンヘルス」的アプローチの重要性を強調した。
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- 📰 発表: 2026年5月14日 20:53
- 🔍 収集: 2026年5月14日 21:02(発表から8分後)
- 🤖 AI分析完了: 2026年5月14日 21:14(収集から12分後)
中央社ニュース (中央社記者・黄雅詩、ローマ14日専電)ハンタウイルスによりネズミ被害への懸念が高まる中、イタリア保健省の元予防総局長フランチェスコ・ヴァイア氏は中央社に対し、ニューヨーク、ローマ、台湾の都市を含め、世界の大都市はいずれもネズミ問題を抱えていると述べた。解決策は政策の転換にあり、「環境、公衆衛生医療、社会福祉政策を統治の中核に据えなければならない」と強調した。 ヴァイア氏は、イタリアの国立感染症対策機関「スパランツァーニ研究所」の所長を務めた人物。昨日、中央社など外国メディア記者との座談会に招かれ、クルーズ船「MVホンディウス」で最近発生したハンタウイルス感染が欧州、さらには世界規模の大流行につながるのか、また国際社会がどう対応すべきかについて意見を述べた。 「ハンタウイルスが世界的大流行を引き起こす警戒シグナルはゼロだと考えている」。ヴァイア氏は、ハンタウイルスは新しいウイルスではなく、イタリアの疑い例4人も昨日スパランツァーニ研究所での検査結果がいずれも陰性だったとして、各方面にパニックになる必要はないと呼びかけた。 一方でヴァイア氏は、グローバル化した社会では、人獣共通感染症や新たな感染症がいつでも発生し得ると指摘。ワクチンや新薬の研究開発は重要だが、それ以上に、包括的で国際的に連携した感染症対策政策が急務だと述べた。例えばネズミは多くの疾病を媒介するため、環境を改善し、ネズミ被害を解決してこそ、感染リスクを源流から下げることができるという。 中央社記者が、政策面からネズミ被害をどう解決すべきか尋ねると、ヴァイア氏はまず、自分はネズミを憎んでいるわけではないと説明した。自宅では数年間ハムスターを飼っており、子どももハムスターと一緒に遊んでいたという。「ネズミは適切な環境では病気にならない。問題は、ネズミが汚く汚染された環境で病気になり、さらに他のネズミや人間へ病原菌を広げることだ」と語った。 ヴァイア氏は、汚染された池や河川、管理の行き届かないごみ埋立地が現在多く存在し、病原体が繁殖しやすい状況にあるのは非常に残念だと述べた。病気になったネズミが大都市で人間と共存しており、ニューヨーク、ローマ、フィレンツェから台湾の都市まで、いずれもネズミ被害に直面している。もしその中に病原体を保有する個体がいれば、人々の頻繁な国際移動を通じて、病原体は世界中に広がる可能性があるという。 「したがって政策を変え、中央政府と地方政府の政策のいずれも公共衛生を中核にしなければならない」。ヴァイア氏は、世界的な感染症は以前は大きな問題ではなかったかもしれないが、今では極めて重要だと指摘した。新たな政策では、衛生システムが緊急事態に十分対応できることを確保し、医療や社会福祉を目先の需要だけで考えるのではなく、国際的視野を持ち、十分な公共資源を投入する必要があると述べた。 ヴァイア氏は、政府が役割を果たさなければならず、研究を民間部門や産業界の投資だけに頼ることはできないと強調した。そうでなければ、ローマの住宅街でよく見られるように、イノシシがごみ箱をあさるだけでなく、多くのネズミも出没するなど、街頭でさまざまな混乱が起きるとした。 またヴァイア氏は、人獣共通感染症を防ぐ際には、獣医師の参加をもっと増やすべきだと主張した。多くの病原体の宿主は動物であり、人と動物の居住環境を根本から改善し、動物が病気になる確率を下げることこそが根本的な対策だという。「発熱してから解熱剤を飲む、感染症が起きてから慌ててワクチンや治療法を開発する、という対応をいつも続けるべきではない」と述べた。(編集:韋枢)1150514 事実と共に立つ選択を。あなたの一つ一つの支援が、報道の自由を守る力になります。 中央社「一手新聞」アプリをダウンロードして、最新ニュースをリアルタイムで把握できます。 本サイトの文字、写真、映像、音声は、許可なく転載、公開放送、公開送信、利用することを禁じます。