フィリピン副大統領、2度目の弾劾訴追 上院の権力再編が審判に影響か

フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領が下院で再度弾劾案を可決され、上院での審理に移送されることになった。上院では同時に議長交代があり、この権力再編が弾劾裁判の結果に影響を与える可能性が指摘されている。ドゥテルテ副大統領は2028年の大統領選出馬を表明しており、今回の弾劾は彼女の政治生命に大きな影響を与える。
人事NQ 0/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年5月11日 20:47
  • 🔍 収集: 2026年5月11日 21:02(発表から15分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月11日 21:36(収集から34分後)
中央通信 (中央社記者・林行健、マニラ11日専電)フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領はきょう、下院で再び弾劾訴追が可決され、案件は上院で審理されることになった。ただ、上院では同時に権力再編が起きており、サラ氏が最終的に有罪とされ罷免されるかどうかに不確定要素が加わっている。 2025年2月、下院はすでにサラ・ドゥテルテ(Sara Duterte)氏の弾劾訴追を可決していたが、数カ月後に最高裁が手続きは違憲だと判断し、1年以内の再弾劾は認められないとした。 今年2月に禁止期間が満了し、市民団体が再び弾劾訴状を提出した。下院はきょう、賛成255票、反対26票、棄権9票で弾劾案を可決した。票数は憲法が定める3分の1の要件を上回った。 弾劾理由書は、サラ氏が機密資金を乱用したこと、政府高官に賄賂を贈ったこと、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領(Ferdinand Marcos Jr.)に対して暗殺の脅迫を行ったこと、出所不明の財産を保有していることを指摘し、下院の公聴会で得られた証言や財務記録を根拠として添付している。 サラ氏はいずれの弾劾公聴会にも出席しなかったが、法律チームを通じて声明を発表し、関連する疑惑を全面的に否定した。 フィリピン憲法によれば、弾劾案は今後上院に移送され、上院が弾劾裁判所を構成して審理を続ける。24議席からなる上院で3分の2の上院議員がサラ氏を有罪と判断した場合、同氏は副大統領職を罷免され、生涯にわたり公職に就くことができなくなる。 フィリピンでは2028年に大統領選が行われる予定で、サラ氏はすでに大統領選への出馬を表明している。弾劾案により、ドゥテルテ家は政治的な存亡の岐路に立たされている。 サラ氏の父であるロドリゴ・ドゥテルテ前大統領(Rodrigo Duterte)は、麻薬撲滅作戦をめぐる人権侵害に関与したとして、国際刑事裁判所(ICC)で裁判を受けるため身柄を移されている。 一方、下院が弾劾案を採決していたさなか、フィリピン上院では突然、指導部の改選が行われた。アラン・ピーター・カエタノ上院議員(Alan Peter Cayetano)が13対9、棄権2票で、前上院議長のビセンテ・ソット3世氏(Vicente Sotto III)を破り、新上院議長に選出された。 2016年のフィリピン大統領選で、カエタノ氏はドゥテルテ氏の副大統領候補だった。一方、ソット氏は2025年の中間選挙で、マルコス陣営の候補者だった。 上院が弾劾案の審理を引き継ごうとするタイミングで指導部の改選が起きたことは敏感な時期と重なり、外部からさまざまな憶測を呼んでいる。観測筋は、今回の改選結果によって、上院が弾劾案の処理を遅らせたり、扱いを弱めたりする可能性があるとみている。 カエタノ氏は昨年、反対派がサラ氏の2028年の大統領就任を望まないのであれば、弾劾手続きではなく、選挙手続きの中で同氏を打ち負かすべきだと述べていた。(編集:田瑞華)1150511 事実と共に立つ選択を。皆さま一人ひとりのご支援が、報道の自由を守る力になります。 中央社「一手新聞」アプリをダウンロードして、最新ニュースをリアルタイムで把握できます。 本サイトの文章、写真、映像、音声は、許可なく転載、公開放送、公開送信、利用することはできません。