地政学リスクがアジアのウェルスマネジメント機会を後押し、DBSの林鑫川氏が台湾・シンガポールの強みを分析
地政学的リスクの高まりを受け、星展銀行(シンガポール)CEOの林鑫川氏は、アジアを拠点とする資産管理プラットフォームへの需要が増加していると指摘。シンガポールの強みとして「誠信(Trust)」「テクノロジーインフラ(Tech Infrastructure)」「人材(Talent)」の「3つのT」を挙げ、台湾の優位性も分析しました。
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- 📰 発表: 2026年5月8日 21:21
- 🔍 収集: 2026年5月8日 21:32(発表から10分後)
- 🤖 AI分析完了: 2026年5月8日 23:13(収集から1時間41分後)
中央社発 (中央社記者・呉昇鴻、シンガポール8日専電)地政学リスクの高まりと市場の変動を受け、DBS銀行(シンガポール)の林鑫川CEOは中央社に対し、アジアを中核とするウェルスマネジメント・プラットフォームを求める顧客が増えていると語った。シンガポールはフィンテック人材のエコシステムが強みだという。かつてメディアから「最も台湾らしい外資系銀行総経理」と呼ばれた林氏は、TAIWANの文字を使って台湾の優位性も分析した。 林氏はシンガポール出身。2018年に台湾へ赴任し、DBS銀行(台湾)の総経理に就任した。シティグループの台湾における個人金融事業を買収し、DBSを台湾最大の外資系銀行へと強化した。2023年にシンガポールへ戻りDBSグループの最高戦略責任者に昇進し、2025年からDBS銀行(シンガポール)のCEOに就任した。 シンガポールや台湾など地域金融市場の発展に詳しい同氏は、中央社の単独インタビューでシンガポールの競争力について語り、同国最大の資産は「3つのT」で表せると指摘した。第1はTrust(信頼)で、人工知能(AI)が急速に発展する時代に、世界は信頼できるAIエコシステムをどう構築するかに注目している。シンガポールは長期にわたり安定した制度、透明な監督管理、高い国際的信用を備えており、「世界の信頼できるAIハブ」として重要な役割を担うのに適しているという。 第2はTech Infrastructure(テクノロジー基盤)で、シンガポールはデジタル金融とテクノロジーのインフラを有している。第3はTalent(人材)で、同国は世界のテクノロジー人材と金融人材を継続的に引き寄せ、完全な人材・イノベーションのエコシステムを形成していると述べた。 林氏は、DBS銀行の本部がシンガポールにあることで、この3つのTの強みを十分に発揮できると指摘した。近年、ウェルスマネジメント事業の成長力は強く、世界市場が地政学、金利変動、国際経済の不確実性といった課題に直面する中でも、収益は堅調であり、ウェルスマネジメントは重要な成長エンジンの一つになっている。 「これまで富裕層顧客がプライベートバンクを選ぶ際は、欧州や米国を優先することが多かった。しかし地政学リスクが高まり、世界市場の変動が増すにつれ、アジアを中核とするウェルスマネジメント・プラットフォームを求める顧客が増えている」と林氏は語った。DBSは長年連続でアジアで最も安全な銀行の一つに選ばれており、『ユーロマネー』誌もDBSを「世界最優秀プライベートバンク」に選出した。アジアに本部を置く銀行が同賞を獲得するのは初めてで、アジアの金融力が持続的に高まっていることを象徴しているという。 台湾政府がアジア太平洋の資産管理ハブ構築を進める政策に応じ、DBS銀行(台湾)は高雄の資産管理専区に進出した。林氏は、DBSが2023年にシティの個人金融事業の統合を完了し、台湾最大の外資系銀行となったこと、また台湾が現在DBSにとって第3の市場であることに触れ、「台湾の富裕層市場の成長潜在力を有望視している。DBSは今後、経験を導入し、台湾が香港やシンガポールなどアジアの金融センターと接続することを後押しする」と述べた。 同氏は、台湾には非常に重要ないくつかの強みがあると考えている。台湾は世界的なテクノロジーの要地(Tech)であり、完全かつ強力なテクノロジー供給網と産業体系を持つため、AI産業の発展が速い。産業高度化に伴い、工業用スペース(Industrial Space)の需要も増え続け、さらに富(Wealth)の蓄積を促している。また台湾人は行動力(Action)に満ち、「Never say never」の精神を持つとも形容した。これらの文字を組み合わせるとTAIWANとなり、台湾を最も代表する特質だという。 林氏は、資金投入、人文交流、顧客ネットワークを通じて、今後DBS、シンガポール、台湾の結びつきはさらに緊密になるとし、「私自身、台湾を非常によく知っており、シンガポールと台湾が交流と協力を継続的に深めていることをうれしく思う」と語った。(編集:唐声揚)1150508 事実とともに立つ選択を。皆さま一人ひとりの支援が、報道の自由を守る力になります。 中央社「一手新聞」アプリをダウンロードして、最新ニュースをリアルタイムで把握できます。 本サイトの文章、写真、映像・音声は、許可なく転載、公開放送、公開送信、利用することはできません。