台湾経済研究院、経済成長率予測を7.56%に大幅上方修正 AIが輸出と投資の二大エンジンに

台湾経済研究院(台経院)は、AI需要の急拡大を背景に、今年度の経済成長率予測を7.56%に大幅上方修正した。中東情勢の緊迫化によるインフレ懸念はあるものの、半導体やIT関連の好調が台湾経済を強力に牽引している。
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  • 📰 発表: 2026年4月24日 14:28
  • 🔍 収集: 2026年4月24日 14:31(発表から3分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年4月24日 15:41(収集から1時間9分後)
台湾経済研究院(台経院)は24日、最新の経済予測を発表した。中東での紛争といった不透明要因はあるものの、人工知能(AI)関連の旺盛な需要が台湾の景気を押し上げており、今年度の経済成長率予測を7.56%へと大幅に引き上げた。台経院景気予測センターの孫明徳主任は、AIの恩恵を受けている台湾経済を「神功護体(神がかり的な守りがある)」と表現した。

今回の予測値は、1月時点の予想から3.51ポイントの大幅増となった。主な要因は、AI需要の持続的な強さにより、半導体および情報通信産業が設備投資を拡大させていることにある。また、AI関連アプリケーションの進展や原材料価格の上昇、駆け込み需要などが輸出と受注を押し上げ、外需が顕著に強化された。

台経院の張建一院長は、中東情勢の不安定化の中でも成長率を上方修正できたのは、AIサプライチェーンの需要が非常に強く、特にB2B分野の占める割合が高いためだと説明した。市場では中東戦争は短期的なイベントと見られているが、AIは中長期的な投資を牽引する力があるため、台湾の景気は当面好調を維持すると見込んでいる。

一方で、中東情勢による国際的な原材料価格の高騰が輸入物価を押し上げ、インフレ懸念も浮上している。台経院は、政府が物価安定策を推進していることを踏まえ、2026年のCPI(消費者物価指数)上昇率を1.89%と予測した。これは前回予測より0.23ポイント上昇したが、インフレ警戒ラインである2%未満にとどまると見ている。

孫明徳主任は、供給面からのコスト上昇によるインフレには、中央銀行の利上げではなく、税制優遇や補助金といった政府による直接的な対策が有効であると指摘した。他方、中東の紛争が半年以上続くような事態になれば、スタグフレーションやシステマティック・リスクが生じる恐れもあるため、今後の動向には慎重な警戒が必要だとしている。

また、同日発表された3月の産業別の景気気候測驗点では、製造業が微減、サービス業は上昇、建設業は3カ月連続の下落となった。住宅ローン優遇政策「新青年安心成家貸款」の今後については、張建一院長は若者の住宅取得を支援する方針は維持されると見つつも、投機を防ぐ観点から貸付年数や上限額などの調整が行われる可能性があると示唆した。

よくある質問

なぜ台湾の経済成長率予測が大幅に引き上げられたのですか?

AI需要の強さが最大の要因です。AI関連の設備投資の拡大に加え、半導体や情報通信関連の輸出受注が大幅に増加したためです。

中東情勢が台湾経済に与える影響はありますか?

国際的な原材料価格の高騰を招き、輸入物価の上昇を通じてインフレ圧力を強める懸念があります。台経院は、長引けば停滞を伴うインフレ(スタグフレーション)のリスクもあると警戒しています。

政府はインフレに対してどのような対応を取るべきだと考えていますか?

台経院は、今回のインフレは供給コストの上昇によるものと分析しており、利上げのような需要抑制策よりも、貨物税の減免や補助金による価格の安定化といった供給面からの対策が有効だと提言しています。