台湾出身の左腕、王彦程(25歳)は、2019年に育成選手として楽天イーグルスに入団しましたが、支配下登録を掴めないまま数年間を過ごしました。しかし今季、アジア人枠として韓国プロ野球(KBO)のハンファ・イーグルスへ移籍し、2018年の王維中に続き、韓国球界でプレーする史上2人目の台湾人選手となりました。
王は開幕から先発ローテーション入りを果たすと、3月29日のキウム・ヒーローズ戦で初登板。5回1/3を投げて3失点という内容で、見事にプロ初勝利を収めました。試合後、スタンドで見守っていた祖母と抱き合って涙を流す姿は多くの韓国ファンの心を打ち、大きな話題となりました。
王はインタビューで、日本での6年間に及ぶ二軍生活を「選手寿命の半分を費やしたようなもの」と振り返ります。2023年から2024年にかけては怪我もあり、進むべき道を見失う苦しい時期もありました。しかし、楽天時代の先輩である宋家豪と共にシアトルで自主トレを行った際、高い意識を持つ周囲に刺激を受け、再び前を向くことができたと語ります。
長年の海外生活で得た教訓について、王は「自分に何が必要か、身体と心の状態を理解できるようになった」と話します。特に日本での経験から「シャイであってはいけない」という意識に変わり、自分から積極的にチームメイトと交流を図るようになったそうです。現在は韓国語も学習中で、通訳を介さずボディランゲージを交えて選手たちと対話する姿勢が、チームへの早期の適応に繋がっています。
韓国のファンからも「台湾の王子」や「台湾の婿」といった愛称で親しまれている王。マウンドでの笑顔や、ベンチでの献身的な立ち振る舞いが人気を博しており、球団公式SNSに登場するたびに多くのコメントが寄せられています。自身の人気についてはまだ実感が湧かないとしつつも、公園での散歩など韓国での生活を楽しみ始めているといいます。今季の目標として、王は「まずは健康な状態でシーズンを完走し、日々やるべきことをこなしながら野球を楽しみたい」と意気込みを語りました。
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- 出典:中央社 CNA
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