新北市消防局と亜東記念病院は、救急救命の効率化を図るため、急診医が重大事故現場に直接出向く「ドクターカー」制度を推進しています。今年第1四半期にはすでに36回出動し、うち17件の心肺停止(OHCA)事案に対応。即時的な処置を通じて、重症患者の生存率向上に寄与しています。

消防局は本日、市民広場にて救急救命のデモンストレーションを実施しました。これには119番通報時の電話による心肺蘇生指導(DACPR)、AEDの迅速な搬送、高度救命処置(ALS)、そして「ドクターカー」による医師派遣チームの活動や、院前でのECMO(体外式膜型人工肺)稼働メカニズムの紹介が含まれました。

消防局によると、今年1月29日に亜東記念病院と協力覚書を締結し、救急医療と消防救護体系を直結させる「ドクターカー」体制を構築しました。これにより、医師が事故現場へ直ちに駆けつけ、救命のゴールデンアワーを確保することで、地域の医療レジリエンスが強化されています。

亜東病院の蔡光超・安全部長と朱聖恩・急診医は、文献データを引用し、医師、看護師、救急救命士(EMT)がチームで現場対応にあたることで、重症患者の全体的な生存率が1.2倍、心肺停止患者は1.5倍、重大外傷患者は1.4倍に向上すると説明しました。

朱医師は、第1四半期に「ドクターカー」が出動した36件のうち、心肺停止事案17件において、8人の心拍再開に成功し、4人が社会復帰を果たしたほか、うち1人はすでに職場復帰していると報告。今後は勤務時間の延長やサービス能力の拡大を検討するとしています。

陳崇岳・消防局長は、新北市の心肺停止患者の社会復帰率が2010年3.1%から2025年には12.13%まで向上しており、今年3月までに累計3,000人以上の命を救った実績を強調しました。

イベントには心肺停止から回復した患者も招待され、台北・新北・基隆・桃園の救急責任病院とともに「生命の点灯式」が行われました。侯友宜市長は、命の救済には消防と医療チームの連携が不可欠であり、今後もAEDの防護ネットワーク強化や病院間連携を深め、市民の安全を守り抜くと述べました。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 製品・サービス:Doctor Car / 119オンライン指導(DACPR)