【中央社】バンコク発(16日)――タイのシーハサック副首相兼外相は15日、オマーンでシハーブ副首相(国防担当)と会談した。シーハサック氏は、ホルムズ海峡で飛翔体による攻撃を受けたタイの貨物船「マユリー・ナリー号」の乗組員救助に対し、オマーン当局およびオマーン海軍の協力に謝意を表したほか、同海峡におけるタイ船舶の安全確保に向けた協力を要請した。

「マユリー・ナリー号」は今年3月、ホルムズ海峡を航行中に正体不明の飛翔体に被弾し、船尾で爆発・火災が発生。乗組員20名は脱出したが、残念ながら3名が犠牲となった。

会談において、両者は緊迫する中東情勢や航行の自由、海上ルートの安全確保の重要性について意見を交わした。タイ側は中立的な立場を貫くオマーンの役割を高く評価し、地域情勢の悪化に懸念を表明。シーハサック氏は、緊張緩和に向けたオマーンの仲裁努力をタイとして支持すると改めて強調し、地域の恒久的な平和と安定には対話を通じた外交が不可欠であるとの認識で一致した。

また、両国は防衛産業を含む幅広い分野での協力関係を深めていく意向を表明した。タイの外務省によると、今回の訪問は両国の安全保障協力において重要な意義を持つ。なお、オマーン国防省とタイの造船会社「マルスン」の間では、オマーン海軍向けの艦艇調達契約が2024年に締結されており、これが将来的な緊密な協力の基盤となっている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:partnership