【中央社】男児が虐待により死亡した事件をめぐり、台北地裁は一審で担当ソーシャルワーカーに対し禁錮2年の判決を言い渡しました。児童福利連盟(児盟)は、社会安全網の欠陥に対する責任が第一線のソーシャルワーカー個人に負わされたことは非常に遺憾であるとしつつ、サービスプロセスを全面的に見直し、リスクの再確認、異変の評価、および児童虐待の早期発見能力を強化していく意向を示しました。
事件の発端となった男児「凱凱(カイカイ)」の死亡に関し、児盟の担当ソーシャルワーカー(陳氏)が訪問記録を3度にわたり改ざんした疑いがあるとされ、台北地検は過失致死罪などで起訴していました。被告は犯行を否認していましたが、台北地裁は過失致死罪で懲役2年を言い渡し、公文書偽造については無罪としました。控訴は可能です。
児盟は「凱凱、ごめんなさい」と題した声明を発表。支援中の子どもが命を落としたことは全職員にとって拭いがたい痛みであり、外部からの批判を真摯に受け止めると述べました。また、一審判決については非常に重苦しく受け止めており、ソーシャルワーカーと弁護士の意向を尊重しつつ、今後も当事者の支援を続けていく姿勢を示しました。
同団体は、司法調査を通じて保育士による虐待の惨状が明らかになったことを受け、過去2年間で25種類以上の業務プロセスを刷新しました。特に重要視しているのはリスクの再評価と虐待の判別です。中高リスク案件については、スーパーバイザーや上級職員が訪問に同行し、主観による判断ミスを減らす体制を整えています。6歳未満の子どもに関しても、直属の上司以外の第2の上級ソーシャルワーカーが必ずリスク評価と対応方針の検討に加わる仕組みを導入しました。
さらに、子どもの傷や異変が見つかった場合には、2人の管理職が共同で判断し、必要に応じて医師などの外部専門家の意見を仰ぐ手順を確立しました。全ソーシャルワーカーに対し、虐待の兆候を見逃さないための訓練も定期的に実施しています。
なお、虐待死事件の加害者である保育士姉妹については、今年1月27日に台湾高等法院が姉に無期懲役、妹に懲役18年の判決を言い渡しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース