中央社(台北)16日発―従来の胃がん治療では、腫瘍の大きさや位置により胃の全摘出を余儀なくされるケースがあり、術後の栄養吸収障害や貧血など、患者の生活の質(QOL)に深刻な影響を与えてきました。専門家は、術前・術後を包括的にケアする「周術期免疫療法」が、再発や転移、術後死亡リスクを低下させる鍵となると指摘しています。

台湾衛生福利部のデータによると、胃がんは依然として国内の主要な死因の一つであり、年間2,000人以上が命を落としています。台湾胃癌医学会の沈延盛理事長は、胃がんの多くが第2期・3期で発見されるとし、従来の術後化学療法だけでは約6割の患者が再発し、その多くが5年以内に第4期へ進行して生存率が6%まで低下することを警鐘を鳴らしました。

胃の切除範囲を最小限に抑えることは、患者の栄養状態や術後の回復スピードに直結します。中華民国癌症医学会の陳仁熙理事長は、「周術期」に治療戦略を前倒しすることで、術前に腫瘍を縮小させ手術成功率を高めるとともに、微小な転移を早期に排除できると説明しました。

台北栄民総医院の方文良医師は、近年「周術期免疫療法」が切除可能な胃がん治療のトレンドとなっており、術前・手術・術後の3段階でアプローチすることで、従来の化学療法と比較して再発リスクを3割、死亡リスクを2割低減できると強調しました。実際に第3期の胃がんと診断された57歳の男性患者は、この治療法を経て手術を受け、2年経過した現在も再発は見られていないといいます。

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  • 出典:中央社 CNA
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