ノースカロライナ州の農家アンディ・コリハー氏は、現在トウモロコシや大豆の播種作業に追われていますが、中東情勢の緊迫化による肥料コストの急騰と物流の停滞という困難に直面しています。米国とイスラエルによるイランへの空爆後、イランが物流の要衝であるホルムズ海峡を封鎖したことが、肥料やディーゼル燃料の価格高騰を招きました。コリハー氏は、肥料の価格が少なくとも40%上昇し、納期も不透明であると述べており、肥料の使用量を3分の1削減せざるを得ない状況です。トランプ前大統領はこの問題について「肥料独占企業による価格吊り上げ」を批判し農家への支援を約束していますが、現場の農家からは、すでに肥料の買い付けに苦慮しているという声が上がっています。また、1000エーカーの農地を所有するラッセル・ヘドリック氏は、多くの農家が倉庫不足で事前の備蓄ができていない現状を指摘し、コスト削減のために化学者のような緻密な肥料計算を強いられていると語りました。農業界からは、政府の「多くの農家は紛争前に購入済み」という説明に対し、資金や保管能力のない小規模農家にとっては現実離れした「腹部への一撃」のような言葉だとの批判が出ています。農家たちは、かつての中国による輸出制限のようなリスクは想定していても、これほど急激で予測不能な打撃は初めてだと危機感を募らせています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:financial