【中央社ロサンゼルス15日】NASAの台系米国人宇宙飛行士リン・リン(Kjell Lindgren)氏は、長年アルテミス2号の乗組員4名の訓練をサポートしてきた。ミッション成功の当日、同氏は全国放送のテレビ番組に出演し、宇宙飛行士が地球に帰還する際の感覚を「体重の4倍の負荷が胸にかかる」と解説した。

NASAの宇宙飛行士であるリン氏は、21日から台湾を訪問する予定である。アルテミス2号が10日50年以上ぶりとなる有人月周回ミッションを完了し、カリフォルニア沖に着水した際、飛行運用部門副局長を務めるリン氏は、長年培った訓練の知見を基に同ミッションを支えた。

着水当日、リン氏はFOXニュースやCBSの生放送に出演し、自身が2度の宇宙ミッションで計311日間宇宙ステーションに滞在した経験を基に視聴者へ解説を行った。同氏は、宇宙船が大気圏の抵抗を利用して時速2万5000マイルからゼロまで減速する際、宇宙飛行士は自身の体重の4倍もの重力加速度を受けると説明し、「まるで胸が重いものに押し潰されるような感覚」だと語った。また、これは帰還時に不可避な体験であり、「彼らは興奮と期待を抱いているはずだ」と述べた。

12ヶ月近い宇宙滞在経験を持つリン氏は、地球帰還後に最も適応が必要なのは平衡感覚であり、「脳が重力下で体を動かすために必要な力を再学習する必要がある」と説明した。帰還に備えて宇宙ステーションでは毎日2時間の運動を欠かさなかったという。今回のミッションは10日間と比較的短いため、筋肉や骨密度の減少は少なく、適応は早いだろうとの見解を示した。

飛行運用部門副局長として訓練を指揮したリン氏にとって、4名の乗組員は部下であり、同時にかつての同級生や親友でもある。着水の瞬間、リン氏はコントロールルーム後方の展望台で宇宙飛行士の家族と共にその様子を見守った。自身も2度のミッションを経験したからこそ、家族の緊張感や心境が痛いほど理解できると語り、NASAの精密なチームワークと分業体制が乗組員の安全な帰還を支えたと強調した。

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  • 出典:中央社 CNA
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