台湾・米国・ポルトガル、海底ケーブルの安全保障で議論 黄勝雄氏が中露の「軍民融合」戦略に警鐘

台湾ネットワークインフォメーションセンター(TWNIC)の黄勝雄董事長が、ポルトガルで開催された海底ケーブルの安全保障に関する座談会に出席し、中国とロシアによる「軍民融合」戦略が水中の重要インフラに及ぼすリスクを指摘しました。米国大使らも、悪意ある監視や妨害を防ぐためにサプライチェーンから信頼できないベンダーを排除する必要性を強調しました。
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  • 📰 発表: 2026年4月16日 18:07
  • 🔍 収集: 2026年4月16日 18:31(発表から23分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年4月19日 02:55(収集から56時間23分後)
【中央社パリ16日】台湾ネットワークインフォメーションセンター(TWNIC)の黄勝雄董事長が、ポルトガルのリスボンで開催された海底ケーブルの安全保障に関する座談会に参加し、中国とロシアが推進する水中能力の軍民融合戦略に対し警戒を呼びかけました。米国駐ポルトガル大使のジョン・J・アリゴ氏は、悪意ある監視や通信破壊を防ぐため、サプライチェーンから信頼の置けない事業者を排除すべきだと強調しました。

ポルトガル・米国開発基金(FLAD)と米国大使館が13日に共催した「深海連結:海底ケーブルの貿易、競争、安全および協力」座談会には、黄氏のほか、ITICのオリビア・ネガス氏や大西洋センターのヌノ・アントニオ・デ・ノローニャ・ブラガンサ少将らが登壇しました。台湾の張亜光駐ポルトガル代表も出席しました。

アリゴ大使は挨拶の中で、世界のデータトラフィックの95%が海底ケーブルに依存している現状を挙げ、ポルトガルが欧州および世界のデジタル経済において極めて重要な結節点であると指摘しました。その上で、通信傍受や知的財産盗用を防ぐためのサプライチェーンの浄化が不可欠であると述べました。

黄勝雄氏は、アジア太平洋地域のデジタルハブとして長年「グレーゾーン」の脅威に晒されてきた台湾の経験を共有しました。同氏は、海底ケーブルの故障は軍事指揮統制システムの喪失にも直結すると警告し、国際的な協力枠組みや地域修復アライアンスの構築が不可欠であると説きました。特に中国とロシアについては、水中インフラや関連データ・技術を戦略的に転用する「軍民融合戦略」を警戒し、国家安全保障上のリスクを注視する必要があると語りました。また、台湾が進める無人機(ドローン)を活用した5G中継通信など、多様な通信手段の確保についても言及しました。

ITICのネガス氏は、海底ケーブルの冗長性を高めることがリスク低減の鍵であると述べ、許認可制度の整備や漁船による事故を防ぐための厳格な船舶追跡・監視システムの導入を提案しました。また、ブラガンサ少将は、領海や排他的経済水域を航行する船舶の把握など、海域意識(Maritime Domain Awareness)の継続的な向上が急務であると強調しました。

よくある質問

海底ケーブルはなぜ国家安全保障において重要なのか?

世界のデータトラフィックの95%が海底ケーブルを経由しており、インターネット通信から金融決済、軍事指揮系統まで幅広く支えているため、物理的な破壊や傍受が国家の経済および安全保障に深刻な打撃を与えるからです。

中露の「軍民融合」戦略とは何を指すのか?

民間企業が保有・運営する水中探査機や調査船、インフラ資産、およびそれらに関連するデータや技術を、政府が戦略的・軍事的な目的に容易に転用できる状態を指します。

海底ケーブルの事故を減らすためにどのような対策が議論されたか?

ケーブルの冗長化(バックアップ経路の確保)に加え、錨泊規制の強化、漁船への追跡システム義務付け、および監視能力を向上させ、不審な船舶の行動を迅速に把握する法的・技術的枠組みの構築が提案されました。