台湾・男児虐待死事件:担当ソーシャルワーカーに禁錮2年の判決、裁判所は「責任逃れで謝罪なし」と指摘

台湾の男児虐待死事件で、台北地裁は担当ソーシャルワーカーの陳尚潔被告に対し、業務上過失致死罪で禁錮2年の判決を下しました。裁判所は、被告が保護義務を怠り、犯行後も責任を転嫁し被害者側との和解の意志も見られないとして厳しく非難しました。
otherNQ 75/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年4月16日 22:45
  • 🔍 収集: 2026年4月16日 23:02(発表から16分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年4月16日 23:17(収集から15分後)
【中央社】男児が虐待により死亡した事件において、台北地裁は16日、児童福祉連盟(児盟)のソーシャルワーカー、陳尚潔被告に対し、過失致死罪で禁錮2年の判決を言い渡した。判決理由において、同被告が事件発覚後に責任を回避し罪を認めていないこと、被害男児の祖母と現在も和解に至っていないこと、そして事件による被害が甚大であることを挙げ、量刑の根拠とした。

判決によると、陳被告は児盟の里親委託担当として、里親である劉彩萱容疑者へ男児を託した。男児は2023年9月から12月にかけて、劉容疑者から緊縛、目隠し、長時間の裸での直立罰、残飯の強要、さらに非人道的な暴行を繰り返し受けた。陳被告は3度の家庭訪問で、男児の額の大きな青あざや急激な痩せ、表情の生気のなさ、歯の欠損や頭髪の脱毛など、預け入れ前とは別人のような異常な兆候を確認していたにもかかわらず、劉容疑者の言い逃れを鵜呑みにし、必要な保護措置を講じなかったと指摘された。

合議体は、陳被告には専門家として男児の健康と安全を監視し、死亡を防ぐべき「保証人の地位」があったと断定。一方で、この責任はあくまで実質的な支配力を持っていた陳被告個人のものであり、現場で真摯に職務に取り組む「ソーシャルワーカー全体」を指すものではないと強調した。

陳被告側は「主担当ソーシャルワーカーではない」と主張したが、裁判所は「法的に主担当の定義は曖昧だが、陳被告が保護義務者であることは実質的に明らか」としてこの主張を退けた。また、虚偽文書作成罪については、誤字や記憶違いの可能性が認められるとして無罪を言い渡した。本件は控訴可能である。

よくある質問

なぜソーシャルワーカーが過失致死罪に問われたのか?

男児が虐待を受けている兆候を把握しながら、保護者としての監視義務を怠り、適切な医療措置の督促や救済を行わず、結果として男児の死亡を招いたと判断されたためです。

陳被告はどのような弁明をしていたのか?

陳被告は自身が「主担当ソーシャルワーカーではない」と主張し、責任を回避しようとしました。また、虚偽の記録作成については、誤字や急場での記憶違いであったと説明しました。

判決の結果と今後の可能性は?

台北地裁は陳被告に対し禁錮2年の判決を下しました。なお、この判決に対しては控訴が可能となっています。