【中央社】雲林県指定古跡である「四湖下桂山章宝宮」は、故・陳寿彝氏をはじめとする国宝級の職人たちの手による工芸が集結した場所ですが、雨漏りや虫害により多くの作品が損傷していました。このほど修復工事が着工され、2028年3月に完了する予定です。
雲林県文化観光処は本日、「雲林県指定古跡四湖下桂山章宝宮修復工事開工式」を執り行いました。総工費は地方創生計画を含め6,000万台湾元で、式典には張麗善・雲林県長や地元の議員らが出席しました。
同処によると、章宝宮には陳寿彝氏が手掛けた梁の絵画約140点が保存されており、その数は新北市の先嗇宮に次ぐ全国第2位の規模です。また、木造建築は漳州派の巨匠・陳専琳氏の設計によるもので、泥塑や龍柱などの工芸も貴重な文化財として、2016年に県指定古跡に登録されました。
張麗善・雲林県長は「章宝宮は多くの巨匠の作品が集まる、奥深い魅力を持つ寺院です」と述べ、国家発展委員会からの補助金5,400万台湾元と、県および寺院側の拠出金を合わせて修復に充てると説明しました。
地元の蘇国瓏議員は、約50年の歴史を持つ同寺の老朽化について、雨漏りや木材の腐食、陳寿彝氏の彩画の損傷が深刻であると指摘しました。今回、関係者の奔走によりようやく修復が実現したことを喜びました。
謝明璇・文化観光処長は、今回の修復にあたり「最小限の介入、可逆性、原状保存、時代性の識別」という原則を掲げ、伝統的な工法と現代技術を融合させると強調しました。屋根や木造構造、壁面の補修を行い、専門の修復家が彩画や泥塑、剪粘(切り絵細工)などの美術品を丁寧に修復することで、古跡の本来の姿を取り戻すとしています。
同処は修復完了後、四湖郷と北港鎮を結び、「宗教文化資産の活用」を軸とした地域活性化を図る方針です。伝統工芸教室や講座などを通じて次世代へ技術を継承し、若年層と高齢層が連携した新たな文化産業の発展を目指します。
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- 出典:中央社 CNA
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