【ワシントン/シカゴ13日ロイター】関係筋の情報によると、ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOが2月下旬、トランプ米大統領との面談においてアメリカン航空との合併の可能性を提言したことが明らかになりました。この取引が実現すれば、業界の構造を根本から変えることになりますが、規制当局による厳格な審査が避けられない見通しです。

米国内のネットワーク型航空会社として最大規模を誇る両社が統合すれば、約10年前に始まった主要航空会社の再編ラッシュ以降、最も広範な影響を及ぼす統合案となります。現在、同規模の航空会社4社が支配する米国内市場がさらに独占化するとの懸念も出ています。

航空データ企業OAGによると、2025年時点でユナイテッド航空とアメリカン航空は、国際線を含めた運航能力で世界トップ2を占めています。両社が合併すれば、3位のデルタ航空を大きく引き離す圧倒的な規模となります。

関係者によると、カービー氏とトランプ氏の面談が行われたのは2月25日でした。カービー氏は、合併によってユナイテッド・アメリカン連合が国際線市場でより強力な競争力を持ち、トランプ政権が重視する米国の貿易赤字問題の改善にも寄与すると主張した模様です。カービー氏は9月のフォーラムでも、米国発着の長距離路線の座席の3分の2を外国航空会社が占め、乗客の6割が米国籍であると指摘していました。

しかし、業界関係者はロイターに対し、労働組合や競合他社、議会、空港運営会社などからの猛烈な反対が予想されるため、承認を得るハードルは極めて高いと分析しています。また、ホワイトハウスの関係者は、11月の中間選挙を控え、航空燃料高騰による運賃上昇を懸念する政権にとって、競争環境を悪化させ価格高騰を招きかねない合併案は懐疑的に見られていると示唆しました。

現時点では、ユナイテッド航空がアメリカン航空に対して正式な提案を行ったのか、あるいは具体的な取引手続きを開始したのかは不明です。両社はこの件についてコメントを控えています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:M&A