【中央社サンパウロ13日】米軍によるイラン港湾の封鎖を受け、ホルムズ海峡で再び緊張が高まり、国際原油価格は1バレルあたり100ドルに迫っている。中国によるブラジル産原油の買い付けが大幅に増加したことに伴い、世界の供給網におけるブラジルの地位が急速に高まる一方、地政学的リスクと国内燃料価格の高騰という二重の課題に直面している。
ブラジルの軍事系ニュースサイト「sociedademilitar」の分析によると、中国がブラジル産原油の購入を大幅に増やしたことで、ブラジルの輸出量は史上2番目の高水準に達し、3月には日量250万バレルを記録した。そのうち約7割が中国向けである。ブラジルは世界のエネルギー供給網の重要な環となったが、単一の買い手への依存度が高いことは外部リスクへの脆弱性も意味する。
サンパウロ紙(Estadão)は、原油価格の高騰がブラジル石油公社(Petrobras)の株価を押し上げ、深海プレソルト油田の発見が供給見通しを明るくしていると報じた。金融機関の試算では、原油価格が1バレルあたりさらに10ドル上昇すれば、ブラジルの経常収支は60億ドル近く改善する可能性がある。しかし、エネルギーコストの上昇はインフレ圧力を強めており、中央銀行の金利政策判断を慎重にさせている。
ニュースサイト「Brasil247」は、外資流入と通貨高はブラジルにとってプラスの効果をもたらす一方、国内では燃料価格の急騰が深刻な民生上の圧力になっていると指摘した。ディーゼル燃料はわずか11日間で45%も急騰し、政府は減税や補助金などの緊急措置を講じるとともに、輸入依存度を下げるために5年以内のディーゼル燃料自給計画を発表した。アレクサンドル・シルベイラ・エネルギー相は一部の石油企業を「投機によって莫大な利益を得ている」と批判し、輸出税の導入を推進したことで業界から反発を招いている。
ブラジルメディアは、原油輸出の成長は外貨獲得と投資機会をもたらす一方で、国内市場に物価高とインフレの負担を強いていると分析している。民生の安定と国際競争力の維持をいかに両立させるかが、ブラジル政府と石油業界にとっての重大な課題となっている。
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- 出典:中央社 CNA
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