【シドニー14日中央社】カンタス航空は14日、中東情勢の緊迫化に伴う航空燃料価格の高騰により、今年下半期の燃料コストが最大8億豪ドル(約180億台湾元)増加する可能性があると発表した。

同社が発表した市場アップデートによると、中東地域での紛争の影響で航空燃料価格は倍以上に急騰しており、依然として極めて不安定な状態が続いている。これを受け、2026年下半期の燃料コスト予測は、従来の25億豪ドルから31億33億豪ドルへと引き上げられた。原油供給の停滞と製油所の減産が、航空業界のコスト基盤を直撃している格好だ。

カンタス航空は、原油価格変動に対するヘッジ措置は講じているものの、航空燃料特有のスプレッド(価格差)拡大に対するリスクは残ると説明している。また、政府やサプライヤーと協力し、4月後半から5月にかけての燃料供給は確保できているとした。

一方で、中東路線を避ける旅行客の需要が欧州便に流れており、同社はこの追い風を受けている。コスト増を相殺するため、カンタス航空は航空運賃の値上げを実施するほか、米国便や国内線の供給量を整理し、需要が堅調なパリやローマなどの欧州路線へと機材を転換する方針だ。国内線の運航能力は6月までの四半期で約5%削減する。

こうした再編により、国際線の単位あたりの売上高は前年比4〜6%増と、従来予測の2倍を見込む。国内線も約5%の増収を見込んでいる。同社は今後も燃料価格の動向を注視し、コスト増を緩和するための追加措置を検討していくとしている。

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  • 出典:中央社 CNA
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