フィリピン軍は13日、フィリピン軍、米インド太平洋軍、オーストラリア国防軍が、9日から12日にかけて「西フィリピン海」にて多国間海上協力活動(MMCA)を共同実施したと発表した。
「西フィリピン海」とは、フィリピンが南シナ海で領有権を主張する海域の呼称であり、中国の主張と重なることから長年緊張が続いている。今回の訓練は、今年に入ってフィリピンが理念を共有する国々と行った2回目のMMCAであり、過去3年間では16回目に相当する。この活動は、三カ国間の防衛連携の深化と地域安全保障への共同責任を示すものだ。
今回の訓練には、フィリピン側から哨戒艦「ラジャ・スレイマン」、FA-50戦闘機、ヘリコプターなどが、沿岸警備隊からは巡視船「メルチョラ・アキノ」が参加した。米国はドック型揚陸艦「アシュランド」、オーストラリアはフリゲート艦「トゥーンバ」に加え、MH-60RヘリコプターやP-8A哨戒機を投入した。
訓練内容には、海上補給、通信訓練、海域認識、夜間編隊航行などが含まれる。特に、米軍の「アシュランド」がフィリピン海軍工兵旅団の装備をマニラからパラワン島へ輸送する演習が行われ、両国軍のロジスティクスにおける連携能力が実証された。
フィリピンは2023年11月に米国と海上協力活動(MCA)を開始し、2024年4月からは日本やカナダ、ニュージーランドなども招いた多国間形式へ拡大した。軍当局は、MMCAが単なる訓練にとどまらず、南シナ海における中国の拡張主義に対抗するための実践的な戦略の一環であると示唆している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース