イギリスのスターマー首相は13日、フランスのマクロン大統領と今週中に首脳会談を行い、ホルムズ海峡の再開と中東地域の紛争終結に向けた具体的な行動計画を各国と協議すると発表しました。スターマー氏は国会での声明および質疑応答において、過去数週間で数十カ国と連携し、ホルムズ海峡の航行自由確保に向けた共同行動を呼びかけてきたことを明らかにしました。

会談の主要議題は、外交圧力による紛争終結と海峡再開、および情勢安定後に国際航路の安全を即座に保障するための「軍事計画」の二点です。ただし、スターマー氏はあくまで「紛争終結後」の安全確保が前提であり、情勢の沈静化が喫緊の課題であると強調しました。また、英国は米・イスラエル・イラン間の直接的な戦争に巻き込まれることを回避しつつ、多国間での独自の行動計画を模索する姿勢を崩していません。

スターマー氏は、イランによる海峡の利用制限や通行料徴収を強く批判し、これによる国際的な原油・天然ガス価格の高騰が英国民の生活を圧迫していると指摘しました。政府として、エネルギー自給率向上に向けた再生可能エネルギーの開発や小型モジュール炉(SMR)の建設を加速させ、外部環境の影響を受けにくい体制作りを急ぐ方針です。

一方、国会では自由民主党のデービー党首が、トランプ米大統領の過激な発言を理由に、チャールズ国王による今月末の米国訪問を中止するよう求めました。これに対しスターマー首相は、米英関係の重要性と建国250周年記念という歴史的意義を強調し、訪問計画に変更はないと答弁しました。ただし、トランプ氏の「文明を滅亡させる」といった発言については、イラン市民を脅かすものであり容認できないと強く非難しました。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:政治、国際関係、外交、エネルギー政策