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中央速報

(中央社記者 陳韻聿 ロンドン16日専電)アルゼンチンが15日、ワールドカップサッカーの準決勝でイングランドを破り、試合後に白地に黒字の横断幕を掲げた。その横断幕には「マラビアス諸島(フォークランド諸島)はアルゼンチンのもの」と書かれていた。英国首相府の報道官は16日、「我々がワールドカップで勝てなくても、フォークランド諸島は絶対に私たちのものだ」と述べた。

フォークランド諸島をめぐる論争

フォークランド諸島は現在、英国の海外領土(British Overseas Territory)である。2013年、住民の多くが英国系のフォークランド諸島で住民投票が行われた。投票の問いは「フォークランド諸島が英国の海外領土としての現在の政治的地位を維持することを希望しますか」というものだった。

投票率が9割を超える中、99.8%が現状維持に賛成した。

英国は19世紀にフォークランド諸島で長期にわたる実効支配を確立したが、アルゼンチンは今もなお、この諸島に対する主権を放棄しておらず、「マラビアス諸島(Islas Malvinas)」と呼んでいる。

1982年、アルゼンチンが諸島を侵攻し、英国が軍事的に反撃した。この出来事は「フォークランド戦争(Falklands War)」として知られている。戦争はアルゼンチンの降伏で終結したが、この戦争の記憶は、現在でもアルゼンチンにおける国際的アイデンティティの形成と強化において重要な要素となっている。

15日の試合前に、アルゼンチンの一部の政治家が再びフォークランド諸島の主権問題に言及した。副大統領のビジャレアル(Victoria Villarruel)氏は公の場でイングランドを「侵略者」「海賊」と表現した。

外務大臣のキルノ(Pablo Quirno)氏は、地元の大手紙に寄稿し、2013年の住民投票の法的効力に疑問を呈した。彼は、フォークランド諸島の住民は「意図的に定住させられた人口」であり、英国による諸島の「違法占拠」は時間の経過とともに「合法的な主権」になることはないと主張した。

英国首相府は、キルノ氏の「人口の植え付け」という表現を否定した。それ以前にも、首相府は繰り返し、諸島住民には自決権があり、すでに圧倒的多数の票で現状維持を支持する意思表示がなされていると強調していた。英国政府は一貫して、フォークランド諸島住民の自決権を支持している。

15日の試合後、キルノ外相はさらに、ソーシャルメディアX上で共有された外務省声明を通じて、英国海軍の近海哨戒艦「メディウェイ号」(HMS Medway)が最近、フォークランド諸島周辺海域で行った「違法」活動に対して「最も強い反対」を表明した。また、英国がアルゼンチンの領海を「軍事的に侵犯」していると非難した。

これに対し、英国首相府の報道官は、英国海軍がフォークランド諸島に対して例行的な後方支援訪問を行う予定であることを、事前にアルゼンチンに通知していたと説明した。報道官は、英国海軍の行動は「常に国際法を完全に遵守している」と強調した。

アルゼンチン代表選手が15日に試合後にフォークランド諸島の主権に関する政治的スローガンを掲げたことについて、英国政府はFIFAがこれを違反として調査することを支持するのかどうか。これに対して首相府報道官は、商業・貿易大臣のケイル氏(Peter Kyle)がメディアに対して行った発言を支持すると回答した。その発言には、FIFAがアルゼンチン代表の行動について「徹底的に調査する」必要があるという内容が含まれていた。

「マラビアス諸島はアルゼンチンのもの」という横断幕は、15日にまず一部のファンが掲げてアルゼンチン代表の勝利を祝った。その後、選手たちの手に渡り、公然とピッチ上で展示された。

ワールドカップの競技規則では、試合前・試合中・試合後に政治的・宗教的なメッセージやスローガンをいかなる形・言語でも掲示することを明確に禁止している。

ケイル大臣は16日、英国メディアの取材に対し、アルゼンチン代表の行動は「全く不適切である」と述べ、「政治とサッカーは分けるべきだ」と主張した。「我々(英国側)はFIFAが調査を行うことを期待している。明らかにルールを公然と違反している」と語った。

これに対して、ケイル大臣は、イングランド代表は「品位と尊厳を保った」と指摘し、アルゼンチン代表の行動との「鮮明な対比」になっていると評した。(編集:陳彦鈞)1150717

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  • 出典:中央社 CNA
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