中央社報道によると、台湾のパソコンブランド企業・宏碁の董事長である陳俊聖氏は17日、同社の在庫水準が今年第1四半期末の約700億円から現在800億円以上に上昇し、歴史的な高水準に達していると明らかにしました。そのほとんどがメモリなどの重要な部品であり、完成品の在庫は6~8週間の通常水準を維持しており、「良い在庫」と説明しています。

陳俊聖氏は三三企業交流会の6月例会に出席し、「グローバル化から国際化へ」と題して講演した後、メディアの取材に応じました。

在庫が粗利益率に与える潜在的な影響について、陳氏は、現在の部品在庫の多くが価格上昇前の低コストで取得された「安価な在庫」であるため、むしろ価格上昇局面で利益機会があると説明。一方で、完成品在庫は価格下落リスクが高いため、販売戦略や価格設定を厳格に管理し、在庫の適切な解消と収益性の両立を図っていると述べました。

PC市場の需給について陳氏は、メモリやCPUなどの主要部品の価格上昇ペースは鈍化しているものの、下落には至っていないと分析。市場の反応は3つに分けられるとし、①予算に関係なく購入する剛性需要、②予算を維持したまま仕様を落とす「仕様ダウン」(5割以上)、③購入を先送りするケースがあると指摘しました。全体の出荷台数は減少する可能性があるものの、平均販売価格の上昇により、売上高は堅調に推移すると予想しています。

AI PC市場におけるx86アーキテクチャプロセッサの盛り上がりについては、前向きな姿勢を示しました。新たな競合企業の参入を歓迎し、業界に新たな活力をもたらし、技術革新を促進すると期待しています。

子会社の上場状況に関しては、現在17社が上場済みで、約10社が育成中であり、近々申請・上場の準備を進めていると明かしました。陳氏は、今後も子会社の上場を継続的に推進していく方針であり、各社が独自の分野で競争力を発揮し、グループ全体のシナジーを高める戦略だと強調しています。

台湾の中央銀行がインフレ対応として利上げすべきかについて問われ、陳氏は欧州や日本がすでに利上げを実施しており、米国のCPI上昇率が3.3%を超える中、米連邦準備制度理事会(Fed)の利上げ動向が景気の鍵を握ると指摘しました。

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 製品・サービス:AI PC / x86プロセッサ